H28年度の都道府県別「学校給食実施状況調査」公立中で地域差大

 平成28年5月1日現在、国公私立学校において学校給食を実施している学校数は全国で2万9,959校、実施率は95.0%だった。また、完全給食の実施率は92.6%で、小学校および中学校において昨年度(92.3%)より増加していることがわかった。

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都道府県別学校給食実施状況(公立小学校および児童数)※熊本地震の影響を考慮して熊本県を調査対象より除いている
  • 都道府県別学校給食実施状況(公立小学校および児童数)※熊本地震の影響を考慮して熊本県を調査対象より除いている
  • 都道府県別学校給食実施状況(公立小学校および児童数)北海道・東北
  • 都道府県別学校給食実施状況(公立小学校および児童数)関東
  • 都道府県別学校給食実施状況(公立小学校および児童数)中部
  • 都道府県別学校給食実施状況(公立小学校および児童数)近畿
  • 都道府県別学校給食実施状況(公立小学校および児童数)中国・四国
  • 都道府県別学校給食実施状況(公立小学校および児童数)九州・沖縄 ※熊本地震の影響を考慮して熊本県を調査対象より除いている
  • 都道府県別学校給食実施状況(公立中学校および生徒数) ※熊本地震の影響を考慮して熊本県を調査対象より除いている
 文部科学省は、全国の小中学校等における学校給食の現状と課題を把握するため、毎年学校給食実施状況や学校給食費などを調査する学校給食実施状況等調査を行っている。このうち、今回は平成28年度「学校給食実施状況調査」を取り上げ、都道府県別の学校給食実施状況を見ていく。

平成28年度の学校給食実施状況



 平成28年度「学校給食実施状況調査」は、平成28年5月1日現在、学校給食を実施している国公私立の小学校、中学校(中等教育学校前期課程を含む)、特別支援学校、夜間定時制高等学校、幼稚園、共同調理場を対象に実施した調査。学校給食の実施率や共同調理場設置状況、学校給食における外部委託状況などをたずねている。ただし平成28年度調査においては、熊本地震の影響を考慮して熊本県を調査対象より除いている。

 なお、学校給食は「完全給食」「捕食給食」「ミルク給食」の3つに分類して扱われている。完全給食」とは、給食内容がパンまたは米飯(これらに準ずる小麦粉食品、米加工食品その他の食品を含む)、ミルクおよびおかずである給食のこと。捕食給食」とは、完全給食以外の給食で、給食内容がミルクおよびおかずなどである給食のこと。ミルク給食」とは、給食内容がミルクのみである給食のこと。

学校給食実施率は92.6%



 国公私立学校において学校給食を実施している学校数は全国で2万9,959校、実施率は95.0%だった。完全給食の実施率は92.6%で、小学校および中学校における実施率は前年度(平成27年度)の92.3%より増加していることがわかった。

都道府県別の学校給食実施状況



 学校区分で見ていくと、小学校での実施率は99.2%(前年度99.1%)で、1万9,510校で給食を実施している。このうち完全給食は98.6%で、捕食給食とミルク給食はそれぞれ0.3%だった。

 中学校での実施率は88.9%(前年度88.1%)で、9,032校で給食が実施されている。このうち完全給食が83.7%、捕食給食が0.4%、ミルク給食は4.8%。

 公立の学校における都道府県別の給食実施率(学校数あたり)を見ると、小学校で実施率が100.0%だったのは21府県で、そのうち完全給食の実施率が100.0%なのは、埼玉県、千葉県、福井県、岐阜県、京都府、兵庫県、奈良県、鳥取県、岡山県、徳島県、愛媛県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県の15府県。中学校で給食実施率100.0%だったのは7県で、うち完全給食の実施率が100.0%なのは千葉県のみだった。

 公立小学校では、全都道府県で完全給食実施率が9割以上。一方で公立中学校では、神奈川県(27.3%)、兵庫県(62.9%)、滋賀県(65.7%)、京都府(71.8%)、佐賀県(74.4%)、高知県(75.2%)、大阪府(81.1%)、広島県(81.8%)、奈良県(83.7%)、和歌山県(83.9%)、岩手県(87.1%)で完全給食実施率が9割を下回る結果だった。

政令指定都市別の学校給食実施状況、横浜市や大阪市の取組み



 都市別の学校給食実施状況はどうだろうか。総務省発表による平成28年10月26日現在の指定都市(政令指定都市)のうち、人口100万人以上の政令指定都市における公立小学校と公立中学校の給食の実施状況について見ると、小学校および中学校で全校に完全給食を提供している都市は札幌市(平成30年度時点)、仙台市(平成29年度時点)、さいたま市(国立中学校を除く、平成27年度時点)、川崎市(平成26年度時点)、広島市(平成25年度時点)、福岡市(平成29年度時点)だった。京都市と神戸市は、小学校のみ全校に完全給食を提供している。

 特色のある学校給食実施法も見られる。たとえば、中学校の給食について見ると、横浜市は実施せず、希望者が校内で注文する「ハマ弁」を提供している。神戸市はデリバリー(ランチボックス)方式を採用しており、基本は生徒全員が食べることとされているが、弁当を持参することも可能だ。

 大阪市は、学校調理方式の給食を採用している学校のほか、デリバリー方式の給食と家庭から持参する弁当のどちらかを選択する形の学校がある。名古屋市の公立中学校はスクールランチ方式を採用しており、弁当持参とスクールランチのいずれかを選べるようになっている。
《鶴田雅美》

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