「ほんのハッピーセット」が叶える親子の優しい時間

 今、子どもの読書が危機に瀕している。第四次「子供の読書活動の推進に関する基本的な計画」でも子どもの不読率が問題視される中、2018年7月20日、日本マクドナルドは「ほんのハッピーセット」の販売を開始する。悩める「不読親子」のために救世主として期待が集まる。

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「ほんのハッピーセット」第1弾で提供される「きもちのかたち」「動物 ネコのなかま」
  • 「ほんのハッピーセット」第1弾で提供される「きもちのかたち」「動物 ネコのなかま」
  • 2018年7月20日から販売される「ほんのハッピーセット」
  • 日本マクドナルド・マーケティング本部ナショナルマーケティング部の松尾安奈さん
  • 日本マクドナルド・マーケティング本部ナショナルマーケティング部の松尾安奈さん
  • 日本マクドナルド・マーケティング本部ナショナルマーケティング部の松尾安奈さん
  • 日本マクドナルド・マーケティング本部ナショナルマーケティング部の松尾安奈さん
  • マクドナルドが提供する親子の優しい読書時間
  • 不読率の推移と目標値
 「読書と学力は相関関係がある」「豊かな感性を育むには絵本が良い」「図鑑に触れさせることで子どもの可能性が広がる」…。子育ての中で「読書」は重要な要素だ。リビングの本棚に子ども用の絵本や図鑑が並び、毎晩の就寝前には優しく読み聞かせをする。そんな風景が理想の保護者は多いのではないだろうか。

今、子どもの読書は危機的状況



 読書活動が子どもに与える教育的な影響については、文部科学省の調査でも裏付けられている。

 2018年6月27日、文部科学省は“規則的な生活を送り、本や新聞などに親しむ子どもは、家庭の社会経済的背景に恵まれていなくても、学力が高い傾向にある”ことを示す調査結果を公表した。

 これは、2017年5月に全国の小学6年生と中学3年生を対象に実施した2017年度「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」結果を分析したもの。家庭の社会経済的背景(家庭所得や親の学歴)に恵まれない状況にあり、国語・算数(数学)の総正答率が上位25%に位置する子どもの特徴を分析したところ、保護者が子どもに対し、規則的な生活習慣を整え、文字に親しむよう促し、知的な好奇心を高めるよう働きかけていることが明らかになった。この結果を見ずとも、子育てや家庭学習に読書を取り入れたい、というのは各家庭の理想だろう。

 そんな中、衝撃的なニュースが飛び込んできた。2018年4月20日に閣議決定された「第四次『子供の読書活動の推進に関する基本的な計画』」の中で示された、昨今の子どもの不読率の高さである。

 不読率の推移と目標値
不読率の推移と目標値 不読率が高いほど本を読んでいない児童生徒が多いことを表す

 「不読率」というのは、1か月に1冊も本を読まない子どもの割合を示したもの。2000年の調査開始以来、国は不読率の低下を目指しているものの、2017年の調査でも依然として、小学生の18人に1人、中学生の7人に1人、高校生の2人に1人が1か月に1冊も読書をしていないことがわかった。同計画の中では、この高い不読率の背景として、中学生までに読書習慣が形成されていないことがあげられている。つまり、本を読む習慣は中学生になってからできあがるのではなく、幼少期から読書活動や本そのものに親しむことが求められているのだ。

読書活動に悩める親子に、救世主がやってくる



 とはいえ、日々の子育ての中で本に触れ合う時間を確保するのは難しい。「本に親しむ時間が大切」なのはわかっている、という保護者の叫びが聞こえてきそうだ。

 「日中は外遊びやお散歩をさせたいので、本を読むタイミングがわからない」「おすすめ図書とはいえ結局どれを選んだらよいかわからない」「せっかく高価な図鑑を買ったのに子どもが見向きもしない」「少しでも子どもの成長に良いことをしてあげたい」「読書習慣をつけたいのに、子どもの集中力が続かない」…。

 そんなリアルな保護者からの意見が、ある会社に寄せられていた。

世界で広がる「ほんのハッピーセット」



 「私も母親のひとりとして、ママの悩みを少しでも解消したいという思いで、今回の企画を担当しました。たくさんの親子が本を楽しむ機会になれば嬉しいです。」日本マクドナルド マーケティング本部 コンサルタントの松尾安奈さんは話す。

 これまで本を選べる「ハッピーセット」を何度か期間限定で提供してきた日本マクドナルド。そして2018年7月20日、同社は年間を通してハッピーセットで本が選べるようになる「ほんのハッピーセット」を開始する。

 「2014年9月におさるのジョージ、2015年8月にくまのがっこう、2016年8月にムーミンと、3つの期間限定企画を実施しました。当時は、迷路やクイズといったコンテンツを集めた本や絵本でした。7月20日からは、ハッピーセットで絵本・図鑑・おもちゃのいずれかが年間を通して選べるようになります。」(松尾さん)

2018年7月20日から販売される「ほんのハッピーセット」
2018年7月20日から販売される「ほんのハッピーセット」

 日本国内に約2,900の店舗を構える日本マクドナルド。昨年(2017年)は年間で1億個以上のハッピーセットを販売したという。「この規模を生かして社会に寄与する活動を行う」という会社としてのビジョンと、同社に寄せられた全国の保護者からの声が形になったのが、この「ほんのハッピーセット」だ。

 同様の取組みとして、フランス、カナダ、ドイツ、ニュージーランド、ラテンアメリカのマクドナルドなどでは、2001年から「本のプログラム」が開始されているという。とりわけ、国民の識字率に課題があったフランスでは、本のプログラムが識字率の向上に寄与したとのデータも得られているそう。「昨今、不読率や読書習慣の形成が国家的な課題になっている国も少なくありません。すでに約3億7,000万冊分販売された海外での実績を参考に、私たちの企業規模を日本社会における課題解決に生かそうと模索した結果、今回の新プログラムの開始に至りました」と松尾さんは話す。

ママ社員こだわりの絵本と図鑑



 現行の学習指導要領では、「生きる力」は、「体育」によって育まれる健康・体力、「知育」によって育まれる確かな学力、「徳育」によって育まれる豊かな人間性によって構成されるとしている。

 「ほんのハッピーセット」は、この学習指導要領を参考に、知識や探究心を育む「図鑑」と、感受性豊かな心を育む「絵本」を提供するという試みだ。

 松尾さんは語る。

 「図鑑は、保護者対象の調査でも、購入意向が高く、商品選定に悩む方が多いことから採用されたという経緯もあります。小学館の協力を得て、人気のシリーズ『小学館の図鑑 NEO』を特別編集したオリジナルのミニ図鑑に仕立てています。絵本は、今まで触れたことのない物語との新しい出会いを創出したいという思いから、人気絵本作家によるオリジナルの描き下ろし絵本を提供します。

 どちらも外出時のちょっとした空き時間にも読んでいただけるよう、手軽に持ち運べるサイズを追求しました。絵本は読み聞かせもしやすいように、糸綴じで開きやすい仕様になっているところもこだわりです。」(松尾さん)

 実際に現物を手にとってみると、ハンバーガーやナゲットの“おまけ”でありながら、“本”のしっかりした触り心地と存在感、読了感がある。

日本マクドナルド・マーケティング本部ナショナルマーケティング部の松尾安奈さん
日本マクドナルド マーケティング本部ナショナルマーケティング部の松尾安奈さん

本とハンバーガーが作り出す、優しい親子の時間



 「日本マクドナルドでは、指針として『truly together』を掲げています。私たちは、親子が同じ体験や感情を共有し、本当の意味で『一緒にいる』時間を作りたいと思っています。

 おもちゃはお子さまだけで遊ぶことも多いと思いますが、今回の『ほんのハッピーセット』をきっかけに、食後に親子で顔を寄せ合って一緒に本を読む時間も増えたらいいなと思います。」(松尾さん)

 休日に思いっきり外遊びをしたあとや、平日に保育園へお迎えに行ったあとなど、ヘトヘトに疲れていてもマクドナルドに足を運べば「ほんのハッピーセット」でホッとひと息、親子の読書時間も楽しめる。そんな安心感も提供してくれる。

 「同時期におそろいの本を手にした子どもたちが、いずれ成長して『子どものころのハッピーセットのあの本、覚えてる?楽しかったよね』なんていう会話が生まれたら、とても素敵だなと今から夢見ています」と松尾さんは語る。

「ほんのハッピーセット」第1弾で提供される「きもちのかたち」「動物 ネコのなかま」
「ほんのハッピーセット」第1弾で提供される「きもちのかたち」「動物 ネコのなかま」

 ハッピーセットの対象は3歳以上。夏休みの旅行のお供にもぴったりだ。第1弾の絵本「きもちのかたち」(新井洋行作)、図鑑「動物 ネコのなかま」に続き、第2弾は8月31日から販売予定。絵本「ねんねこ」(ザ・キャビンカンパニー作)、図鑑「動物 イヌのなかま」を予定している。人気作家の描き下ろし作品ということもあり、大人のファンも増えそうな予感。図鑑の巻末クイズもなかなか難しく、親子で楽しめる工夫が満載だ。今後も2、3か月ごとに新しいシリーズが登場するので、集めていく楽しみもある。これからのマクドナルドが提供するのは、単なる食事だけではなく、手軽な中にも、丁寧で優しさ溢れる親子の時間なのかもしれない。

*図鑑はハッピーセット用に作成されたミニ図鑑です。
《野口雅乃》

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