金沢工業大、クラウド型のSDGsカードゲーム共同開発…9/25イベント開催

 金沢工業大学は2018年9月20日、金沢工業大学SDGs推進センターがリバースプロジェクトと共同でSDGsに関するカードゲーム「SDG Action cardgame『X(クロス)』」を開発したことを発表した。9月25日には、同大学扇が丘キャンパスにおいてローンチイベントも開催される。

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カードゲーム「SDG Action cardgame『X(クロス)』」
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 金沢工業大学は2018年9月20日、金沢工業大学SDGs推進センターがリバースプロジェクトと共同でSDGsに関するカードゲーム「SDG Action cardgame『X(クロス)』」を開発したことを発表した。9月25日には、同大学扇が丘キャンパスにおいてローンチイベントも開催される。

 SDGsとは、2015年9月の国連サミットで採択された2016年から2030年までの国際目標。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成されており、「地球上の誰1人として取り残さない」を誓いに、発展途上国だけでなく先進国が普遍的に取り組むべき目標として掲げられている。金沢工業大学では、第1回「ジャパンSDGsアワード」においてSDGs推進副本部長(内閣官房長官)賞受賞後、SDGs達成に向けたさまざまな組織との連携を加速させている。

 今回発表された「X」は、トレードオフカードとリソースカードの2種類のカードで構成されたカードゲーム。トレードオフカードには、SDGsの17のゴールにおけるトレードオフ(特定の社会課題を解決することで新たな社会課題が生まれてしまう状況)の問題が描かれており、リソースカードには問題解決のために活用可能な技術や製品、サービスなどのリソースが描かれている。

 金沢工業大学によると、SDGsに関するカードゲームはすでに世界中で展開されているものの、「X」はSDGsに関する世界初のクラウド型カードゲームだという。原則Web上に無料公開され、誰でも無償で利用できるほか、基本パッケージをもとに利用者が独自のカードゲームを創ることも可能。作成後はデータベースに登録することで世界中の人々と問題意識やリソースの共有ができ、クラウド型データベースを活用することで、さまざまな世代や地域、産業、セクターに合わせた最適なカードゲームを利用することができるようになるという。

 共同開発においては、金沢工業大学独自のSDGsに特化した教育カリキュラムを受講した学生によるプロジェクト「SDGs Global Youth Innovators」が、企画・制作・運営を担当。金沢工業大学SDGs推進センターが専門的な観点から、リバースプロジェクトがデザインの観点から企画・制作に参画した。Xは、すでSDGs未来都市に選定された自治体の産官学共同研修に正式採用されており、今後、小学生・中学生版、特定の企業版などの作成支援をしていくことが決まっているという。

 正式ローンチにあたり、9月25日には金沢工業大学扇が丘キャンパスにおいてローンチイベントを開催。Xの体験会を実施するとともに、オリジナルのカードゲームの作成を行う機会を設け、今後の展開についても発表する予定だ。定員は30名。申込はWebサイトで受け付けている。なお、イベントではダウンロード用ページについても発表される予定。

◆SDG Action cardgame「X(クロス)」ローンチイベント
日時:2018年9月25日(火)17:30~20:00
場所:金沢工業大学扇が丘キャンパス12号館 アントレプレナーズラボ
定員:30名
申込方法:Webサイトから申し込む
《畑山望》

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