文科省、共同利用・共同研究拠点の中間評価…慶應など4大学

 文部科学省は平成30年9月21日、公立大学および私立大学の共同利用・共同研究拠点の中間評価結果(平成30年度実施)を公表した。平成27年度に認定した4拠点について、3年経過後の中間評価を実施し、2拠点をS評価、2拠点をA評価とした。

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共同利用・共同研究拠点一覧(平成30年4月1日現在)
  • 共同利用・共同研究拠点一覧(平成30年4月1日現在)
  • 慶應義塾大学パネルデータ設計・解析センターの評価結果
  • 東京理科大学総合研究院光触媒国際研究センターの評価結果
  • 名古屋市立大学不育症研究センターの評価結果
  • 藤田保健衛生大学総合医科学研究所の評価結果
 文部科学省は平成30年9月21日、公立大学および私立大学の共同利用・共同研究拠点の中間評価結果(平成30年度実施)を公表した。平成27年度に認定した4拠点について、3年経過後の中間評価を実施し、2拠点をS評価、2拠点をA評価とした。

 平成30年4月1日現在、共同利用・共同研究拠点として認定されているのは54大学107拠点。平成30年度はこのうち、平成27年度に認定した慶應義塾大学パネルデータ設計・解析センター、東京理科大学総合研究院光触媒国際研究センター、名古屋市立大学不育症研究センター、藤田保健衛生大学総合医科学研究所の4拠点に対し、中間評価を実施した。

 専門委員会において、認定開始後3年経過後の中間評価として、書面評価、ヒアリング評価、合議評価を実施し、評価結果を取りまとめた。「特色ある共同研究拠点の整備の推進事業(スタートアップ支援)」の支援を受けた3拠点に対しては、同事業推進委員会が支援の初年度から終了年度までの実施状況や成果などを併せて確認した。

 評価結果は、東京理科大学総合研究院光触媒国際研究センターと藤田保健衛生大学総合医科学研究所が「拠点としての活動が活発に行われており、関連コミュニティへの貢献も多大である」としてS評価、慶應義塾大学パネルデータ設計・解析センターと名古屋市立大学不育症研究センターが「拠点としての活動はおおむね順調に行われており、関連コミュニティにも貢献している」としてA評価を受けた。

 このうち、S評価の東京理科大学総合研究院光触媒国際研究センターは、光触媒研究の拠点として光触媒性能評価装置などを外部への共同利用に開放するとともに、全国の大学や民間企業との共同研究を通じて優れた実績や成果をあげていることなどが高く評価された。

 藤田保健衛生大学総合医科学研究所は、脳・神経系に発現する遺伝子の改変や薬剤投与などの処置を行ったマウスを保有する研究者を対象に脳関連遺伝子の機能解析を包括的、効率的に実施するための支援的共同研究を実施。拠点としての活動が活発に行われており、関連コミュニティへの貢献も多大と判断された。
《奥山直美》

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