「檄を飛ばす」「なし崩し」6割以上が誤認…文化庁の国語世論調査

 文化庁は2018年9月25日、2017年度(平成29年度)「国語に関する世論調査」の結果を公表した。「檄を飛ばす」は67.4%が、「なし崩し」は65.6%が本来の意味とは違う意味だと認識していることが明らかになった。調査結果は文化庁Webサイトに掲載されている。

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慣用句などどちらの意味だと思うか(おもに本来の意味とされるものをゴシック体で表記)
  • 慣用句などどちらの意味だと思うか(おもに本来の意味とされるものをゴシック体で表記)
  • 年齢別・過去の調査との比較「檄を飛ばす」
  • 年齢別・過去の調査との比較「なし崩し」
  • 慣用句などどちらの言い方を使うか(おもに本来の意味とされるものをゴシック体で表記)
  • 新しい表現を聞いたこと、使ったことがあるか
  • 新しい表現を聞いたこと、使ったことがあるか 年齢別の結果「ほぼほぼ」「後ろ倒し」
  • 新しい表現を聞いたこと、使ったことがあるか 年齢別の結果「目線」「タメ」
  • 新しい表現を聞いたこと、使ったことがあるか 年齢別の結果「ガチ」「立ち位置」
 文化庁は2018年9月25日、2017年度(平成29年度)「国語に関する世論調査」の結果を公表した。「檄を飛ばす」は67.4%が、「なし崩し」は65.6%が本来の意味とは違う意味だと認識していることが明らかになった。調査結果は文化庁Webサイトに掲載されている。

 日本語に関する世論調査は、文化庁が1995年度(平成7年度)より毎年実施している、日本人の国語に関する意識や理解の現状についての調査。2017年度は、全国の16歳以上の男女を対象に実施し、2,022人の有効回答を得た。調査時期は2018年3月。

 慣用句などについてどちらの意味だと思うか聞いたところ、「檄を飛ばす」は本来の意味である「自分の主張や考えを、広く人々に知らせて同意を求めること」を選んだ回答が22.1%、本来の意味ではない「元気のない者に刺激を与えて活気付けること」を選んだ回答が67.4%となった。

 「なし崩し」では、本来の意味である「少しずつ返していくこと」を選んだのが19.5%にとどまり、本来の意味ではない「なかったことにすること」を選んだ回答が65.6%となった。どちらも世代を問わず本来の意味とは異なる意味で認識されている割合が高く、「檄を飛ばす」では30代で74.8%、60代でも71.8%が意味を誤認。「なし崩し」では50代で72.8%、40代で69.8%が意味を誤認していた。

 3つの慣用句などについてどちらの言い方を使うか尋ねたところ、「采配を振る」については本来の言い方を選んだのが32.2%、本来の言い方ではない「采配を振るう」を選んだのが56.9%と過半数を超えた。一方「溜飲を下げる」では本来の言い方が37.4%、本来の言い方ではない「溜飲を晴らす」が32.9%と、わずかながら本来の言い方が上回った。「白羽の矢が立つ」では、75.5%が本来の言い方を選択。どの世代においても本来の言い方ではない「白羽の矢が当たる」を選んだのは2割以下となった。

 新しい表現について聞いたことがあるか、使ったことがあるかを尋ねたところ、「聞いたことがない」がもっとも多かったのは「後ろ倒し」42.5%、ついで「ほぼほぼ」31.0%。「聞いたことはあるが使うことはない」では、「ガチ」が46.9%ともっとも多く、ついで「後ろ倒し」44.5%、「ほぼほぼ」41.2%と続いた。一方、「使うことがある」でもっとも多かったのは「目線」で57.4%、ついで「タメ」51.0%、「立ち位置」48.5%となった。

 このほか、調査では「国語や言葉への関心」や「句読点や符号の使い方」「メールの書き方」「外来語についての意識」などについて結果を公表している。詳細は文化庁Webサイトで見ることができる。
《畑山望》

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