【大学受験2021】京大、英語「CEFRのA2レベル以上」民間試験必須とせず

 京都大学は2018年12月14日、2021年度入学者選抜における変更について発表した。出願資格は「CEFR対照表のA2レベル以上」に相当する英語力とし、英語民間試験の成績または英語民間試験の成績または同等の英語力があると明記された書類の提出を求める。

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京都大学「2021年度入学者選抜における変更について(予告)」
  • 京都大学「2021年度入学者選抜における変更について(予告)」
  • 各資格・検定試験とCEFRとの対照表
 京都大学は2018年12月14日、2021年度入学者選抜における変更について発表した。出願資格は「CEFR対照表のA2レベル以上」に相当する英語力とし、英語民間試験の成績または英語民間試験の成績または同等の英語力があると明記された書類の提出を求める。すでに東京大学と名古屋大学が同様の出願要件を発表している。

 大学入試センター試験は2020年1月の実施を最後に廃止され、2021年1月に「大学入学共通テスト」が始まる。文部科学省が2017年7月に公表した「大学入学共通テスト実施方針」では、高等学校学習指導要領における英語教育の抜本的改革を踏まえ、大学入学者選抜においても、「聞く」「読む」「話す」「書く」の4技能を適切に評価するため、一定の評価が定着している民間試験を活用することとされた。

 京都大学は、2021年度入学者選抜における変更について発表。一般入試において、大学入学共通テストの外国語で英語を受験した出願者に対し、CEFR対照表のA2レベル以上に相当する英語力を求めるとした。英語民間試験の成績の提出は必須とせず、英語民間試験の成績か、同等の英語力があると在学するまたは卒業した高校の校長により認められることが明記された書類の提出を求める。なお、出願者が大学入学共通テストの外国語のうち英語のリスニングの免除を受けることを示す書類の写し、または医学上の理由により認定試験を受検することができない旨を記載した医師の診断書を提出する場合は、この英語力の確認を受ける必要はない。

 なお、「CEFR対照表のA2レベル」は、A1からC2までの6レベルの下から2番目で、実用英語技能検定(英検)の準2級から2級に相当する。ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的関係がある領域に関しては、文やよく使われる表現が理解できるレベル。

 そのほか、一般入試における大学入学共通テストの国語の記述式問題については、採点結果(段階別評価)を点数化し、マークシート式問題の点数と合算して国語の成績とする。特色入試における認定試験および大学入学共通テストの利用については、2018年度内を目途に公表予定。

 2021年度入学者選抜における変更内容の詳細については、準備ができ次第公表するという。
《桑田あや》

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