1年でオセロ初段、小学生・幼稚園児の兄妹が小学生グランプリに挑戦

 2017年の秋からオセロ教室に通い、2018年の「オセロ小学生グランプリ」に初出場した息子(9歳)と娘(6歳)を持つライター鯰美紀(なまずみき)が、この1年の軌跡と最近のオセロ事情をご紹介する。

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オセロ小学生グランプリ 決勝大会
  • オセロ小学生グランプリ 決勝大会
  • オセロ小学生グランプリ 予選会場にて
  • オセロ小学生グランプリ 決勝大会入口
  • オセロ小学生グランプリ 大会会場
  • オセロ 段認定のようす
 チェコのプラハで2018年10月9日から12日に開催された第42回世界オセロ選手権では、日本人の小学5年生の福地啓介君(11)が優勝して話題になったが、「オセロに世界大会があるの?」と驚いた方もいるのではないだろうか。オセロ大会は日本各地および世界でも開催されていて、オセロ教室も日本には数多くある。

 2017年の秋からオセロ教室に通い、2018年の「オセロ小学生グランプリ」に初出場した息子(10歳)と娘(6歳)をもつライター鯰美紀(なまずみき)が、この1年の軌跡と最近のオセロ事情をご紹介する。

無謀にもいきなり大会出場した結果、オセロ教室に通うことに!?



 子どもたちがオセロ教室に通うようになったきっかけは、2017年10月に参加した日本オセロ連盟品川支部が主催する大会「品川シーサイドオープン」。息子は将棋が好きで、前年には将棋の小学生全国大会に出場したのだが、将棋ブームにうんざりしたあまのじゃくの私が「オセロの大会もあるはず」とネット検索で出てきたのが、“誰でも参加できるオープン大会”と書いてあったこの大会だった。

 “誰でも参加できる”とあったが、なんと参加者には有段者がゴロゴロ。日本を代表するようなトッププレーヤーも参加していて、もちろん息子は惨敗。一緒に出た妹だけに勝ち、かろうじて1勝という成績だった。

 そのときに「オセロ教室があるよ」と声をかけてくださったのが、日本オセロ連盟品川支部長の中島哲也八段のご夫人、ゆかり先生。

 息子と娘は、すぐに、中島八段とゆかり先生が主催する「オセロ教室」に入会。月2回通うようになり、どんどん強くなっていき、級も取得。2018年3月には神戸市で開催された名人戦で息子が「小学生の部」に参加し2勝4敗、3級に昇級した。

オセロ 段認定のようす
オセロ 段認定のようす

大会に出場し腕だめし。世界への夢も!



 2018年夏の「小学生グランプリ」には、過去最高の1,525名が参加。息子は東京予選を突破し決勝に進出全国26位の成績をおさめた。ここで優勝した福地啓介君は、10月にチェコ・プラハで開催された第42回世界オセロ選手権に、ユースの日本代表として出場。世界選手権では、ユースの部ばかりか、大人も含む全体の世界一に輝くこととなったのだ。

オセロ小学生グランプリ 予選会場にて
オセロ小学生グランプリ 予選会場にて

 現在(2018年11月)は、息子は初段、娘は2級に。「小学生グランプリ」で優勝すれば、世界選手権に出場できるので世界へ進出するという夢がある。

オセロ小学生グランプリ 決勝大会入口
オセロ小学生グランプリ 決勝大会入口

オセロ小学生グランプリ 決勝大会
オセロ小学生グランプリ 決勝大会

大会情報はここをチェック



 1973年にオセロ考案者の長谷川五郎氏により設立された「日本オセロ連盟」のWebサイトでは全国各地で開催される日本オセロ連盟主催のオセロ大会の情報を公開している。日本オセロ連盟主催の大会は以下のとおり。

1.全日本オセロ選手権大会


 毎年秋に開催される、もっとも由緒あるオセロ全国大会。無差別の部、女子の部などに分かれている。全国のブロック予選を勝ち抜いたプレーヤー達が集い、日本一の座を争う。

2.オセロ名人戦


 全日本オセロ選手権大会に続いて歴史ある大会。無差別の部、女子の部などに分かれている。毎年3月頃に開催。開催場所は毎年変わる。小学生以下の部、中学生以下の部、高校生以下の部、女子の部、無差別の部、達人の部(60歳以上)があり、1人でオセロを戦える人なら、年齢・性別を問わず、誰でも参加できる。

3.オセロ小学生グランプリ


 小学生のオセロ日本一の座をかけた大会。5月頃から日本各地で開催される地方予選を勝ち上がった小学生が、8月に東京に集結。決勝大会が開催される。

4.王座戦


 王座戦に参加するためには、上記1~3の大会において、規定の成績をあげる必要があり、この大会に参加できるだけでも名誉なこと。優勝者には「王座」の称号が与えられる。

 1~4の大会は、それぞれ、秋に開催される世界大会の代表の選考会も兼ねている。

オセロ小学生グランプリ 大会会場
オセロ小学生グランプリ 大会会場

 子どもたちは、「楽しいから強くなりたい」。「強くなったから楽しい」。その循環で、オセロを楽しんでいる。年齢を問わず、対等に戦えるゲームであることも魅力。私は全力を出しても息子に勝てない。しかし、そんな息子も5、6歳の強豪に負けてしまうこともある。幼い子の前にも、世界チャンピオンになるという夢が広がる競技だ。

 オセロのキャッチコピーは、「A minute to learn, a lifetime to master.(覚えるには1分、極めるには一生)」。もちろんチャンピオンにはなれなくても、「楽しい」「強くなりたい」という気持ちがある限り、いつまでも学び続けることができる奥深いゲームだ。

(取材協力:日本オセロ連盟品川支部長・中島哲也氏)

鯰 美紀
 インタビュアー&ライター。兵庫県芦屋市出身。関西学院大学を卒業し、関西経済連合会・国際部に5年間勤務。結婚後は、ワシントンD.C、北京、東京を経て2018年夏からニューヨーク在住。ライターとして、会社役員からメダリストまで、約3年間で250人以上を取材し、企業パンフや専門誌等に幅広く執筆。現在もニューヨークで取材やライティングの仕事を続けている。インターナショナルスクールに通う男女2児の母。http://namazumiki.com

《鯰美紀》

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