【2018年重大ニュース-大学生】多方面に波及した日大アメフト問題、就活ルールに関心集まる

 大学生や短期大学生、専門学校生、高等専門学校生の学びや生活、高大接続改革に関わる話題や大学経営、就職活動戦線など、リセマムが選ぶ2018年の「大学生」重大ニュースを発表する。

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【2018年重大ニュース-大学生】多方面に波及した日大アメフト問題、就活ルールに関心集まる
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 毎年話題になる世界大学ランキング。中でも英タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(Times Higher Education、THE)によるTHE世界大学ランキング結果は大きな注目を浴びており、2018年も9月に発表されたTHE世界大学ランキング2019(THE World University Rankings 2018-2019)の順位が話題となった。日本でトップ200に入ったのは東京大学と京都大学の2大学のみで、東京大学は過去最低だった昨年の46位より4位上がって42位、京都大学は65位だった。

2018年を振り返る 大学生 重大ニュース



 大学生や短期大学生、専門学校生、高等専門学校生の学びや生活、高大接続改革に関わる話題や大学経営、就職活動戦線など、リセマムが選ぶ2018年の「大学生」重大ニュースを発表する。

日本大学アメリカンフットボール部の問題は多方面に波及


日本大学、採用担当者に配慮お願い…就活生にも呼び掛け
 2018年5月6日の関西学院大学と日本大学の第51回定期戦において、選手が危険な反則行為を行い、関西学院大学の選手が負傷。日本大学の学生が1人で記者会見を行ったことや、前監督が反則指示を否定したことなどが波紋を呼んだ「日大アメリカンフットボール問題」。この問題はさまざまなところに波及。5月29日には大塚吉兵衛学長名で日本大学のWebサイトに「日本大学学長から採用ご担当者の皆さまへ(お願い)」と題した文章を掲載。騒動を詫びるとともに、この問題が学生の採用活動に影響しないよう配慮を求める事態に。
アメフト反則行為問題に関して「日本体育大学」がHPでコメント
 また、「日本体育大学」にも影響。日本大学と日本体育大学を間違え、誹謗・中傷やクレームなどが届き、異例のコメントをWebサイトに掲載することになった。
卒業生による母校への愛着度が高い大学、2位「東大」を上回る1位は?
 これらの問題を受けてか、Emotion Techが2018年12月25日に発表した「全国大学NPS(ネット・プロモーター・スコア)調査」の結果も、日大は28校中25位であり、「社会的イメージ」の悪さについて、卒業生が特に不満を感じていることがわかった。

経団連、2021年度以降の採用指針策定せず…経済界主導の就活ルール撤廃へ


 日本経済団体連合は2018年10月9日、就職活動の開始時期などを定めた「採用選考に関する方針」を2021年入社の就職・採用活動から廃止することを正式に発表し、就職活動のスケジュールやルールのあり方に関心が高まっている。経団連は、「今後の議論において重要なことは、大学の教育の質を高めること」としているが、どのように生かされるのか、実際の就活はどのように行われるのか、注目される。

博士課程修了者、4割に借入金…最多は300万円以上


 借入れがある課程学生の借入金額は「300万円以上」が7割近くにのぼり、博士課程での重い経済的負担が浮き彫りに。博士課程学生の経済的支援の充実が指摘される中、授業料減免の比率が増えていない状況にあるということは、意欲や能力のある生徒が経済的理由から学ぶチャンスを失っている、諦めていることが考えられる。夢を抱く若者たちに格差なく機会を作れる日はくるのだろうか。

大学中退者の2人に1人、就職を考えずに中退…将来に不安


 「大学全入時代」と言われている昨今、大学に入学したものの「なじめない」「家庭の経済的事情」といった理由から、年間約8万人の学生が大学を中退しているという。就職のあてがないまま中退してしまうのは、本人も家族も不安ではないだろうか。若者が生きる力を身に付け、働く意欲を保てるよう、中退者を減らすことと同時に、中退者の支援も重要ではないだろうか。

大学発ベンチャー企業が1,000社突破、創出1位は東大


 帝国データバンク発表の「大学発ベンチャー企業の経営実態調査(2018年)」によると、大学発ベンチャーの売上高(2016年)は過去10年間で最高値を記録、2007年の2倍を超える規模に成長しているという。20位以内の上位には国立大が多く、福岡県や北海道など、地方に本社を置く大学発ベンチャーの割合が拡大傾向という。
《編集部》

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