卒業生による母校への愛着度が高い大学、2位「東大」を上回る1位は?

 卒業生による母校への愛着度がもっとも高い大学は「慶應義塾大学」であることが、Emotion Techが2018年12月25日に発表した「全国大学NPS(ネット・プロモーター・スコア)調査」の回答結果をもとにしたランキングより明らかになった。

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 卒業生による母校への愛着度がもっとも高い大学は「慶應義塾大学」であることが、Emotion Techが2018年12月25日に発表した「全国大学NPS(ネット・プロモーター・スコア)調査」の回答結果をもとにしたランキングより明らかになった。

 「全国大学NPS調査」は、全国の大学を卒業した男女を対象に実施したもの。回答結果をEmotion Techが有する独自の分析技術により、偏差値をもとにした評価のほか、要素・経験をもとにした「本当の大学の価値」「入って良かった大学」をランキング形式にした。

 調査は2018年8月20日から31日の12日間で実施し、1,500名から得た回答をもとに、1校につき信頼を担保できる回答数を得た大学のみをランキングにしている。なお、NPSとは顧客のロイヤリティを測る指標で、今回は大学の卒業生の母校のNPSを調べることで、母校への愛着度を知ることができるという。

 まず、NPSの基本設問となる「あなたはご自身が卒業した大学に入学することを、家族や親しい友人・知人にどの程度すすめたいと思いますか?」に、0~10の11段階で回答してもらった。さらに、この回答を軸に、「大学の印象(イメージ・口コミなど)」「立地・施設(アクセス・広さなど)」「学費(奨学金・入学金など)」「授業(カリキュラム・内容など)」「キャンパスライフ(人間関係・サークルなど)」「就職活動支援(OB・就職実績など)」「卒業後(ネットワーク・会報など)」の7項目の体験に関して、それぞれおすすめ度にどう影響したか「非常にマイナスに影響した」「ややマイナスに影響した」「影響しなかった」「ややプラスに影響した」「プラスに影響した」の5択から回答してもらった。

 NPSがもっとも高かったのは、「慶應義塾大学」63%。「OB・OGネットワーク」「就職のしやすさ」「ネームバリュー」の3項目について、卒業生が母校を高く評価している。そのほか、「東京大学」60%、「京都大学」50%、「早稲田大学」41%、「関西学院大学」「同志社大学」同率31%などが続いた。

 2位の東京大学は、「社会的イメージ」「授業料」「授業・カリキュラム」への満足度が高く、「キャンパスライフ(人間関係・サークルなど)」はマイナス要因となっている。一方、3位の京都大学は、「キャンパスライフ」が大きくNPSを持ち上げており、「社会的イメージ」「授業料」に関しては、東京大学ほどは押し上げの要因にはならなかった。4位の早稲田大学は、「就職のしやすさ」の評価は高く、「キャンパスライフ」については慶應義塾大学よりも高い評価を得た一方で、授業料については卒業生が強い不満を持っていることがわかった。

 2018年にアメリカンフットボール部選手による危険タックル問題があった日本大学は、28校中25位だった。「社会的イメージ」の悪さについて、卒業生が特に不満を感じていることがわかった。

◆NPS 大学ランキング
1位「慶應義塾大学」63%
2位「東京大学」60%
3位「京都大学」50%
4位「早稲田大学」41%
5位「関西学院大学」「同志社大学」同率31%
7位「広島大学」15%
8位「青山学院大学」「名古屋大学」同率9%
10位「北海学園大学」「西南学院大学」-10%
《桑田あや》

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