専門職大学、高校の認知度は9割…懸念は「専門学校との違いがわからない」

 専門職大学について9割の高校が認知していることが2019年2月20日、リクルート進学総研「高校教育改革に関する調査2018」の結果から明らかになった。「名称、内容まで知っている」は41.6%と2016年から倍増したが、「現状の専門学校との違いがわからない」も42.7%あった。

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「専門職大学」の認知
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 専門職大学について9割の高校が認知していることが2019年2月20日、リクルート進学総研「高校教育改革に関する調査2018」の結果から明らかになった。「名称、内容まで知っている」は41.6%と2016年から倍増したが、「現状の専門学校との違いがわからない」も42.7%あった。

 「キャリアガイダンス」編集部とリクルート進学総研が隔年で実施している調査。20回目の今回は「高校教育改革」の視点から、高校現場の実態を把握することを目的に2018年10月5日~27日、全国の全日制高校4,703校の校長宛に郵送で調査票を送付。10月31日までに到着した1,203校を集計対象とした。

 2019年度より新設される専門職大学については、「名称は知っている」50.3%、「名称も内容も知っている」41.6%と、計91.9%が認知。特に「名称も内容も知っている」は、2016年の20.9%から倍増した。高校のタイプ別に「名称も内容も知っている」と回答した割合をみると、「普通科」44.6%に対し、「総合学科」は35.4%、「専門高校」は30.3%にとどまった。

 専門職大学への期待では、「社会ニーズに対応した人材育成」が35.5%ともっとも多く、「実践的な教育内容」32.8%、「現在の大学・専門学校ではできない教育」24.4%、「現状の大学や専門学校よりも、即実践のできる人材育成」22.2%と続いた。その一方で、「特に期待できる点はない」という回答も17.6%あった。

 専門職大学に想定される懸念点については、「現状の専門学校との違いがわからない」が42.7%で最多だった。このほか、「企業のニーズが不明である」36.1%、「取得学位が社会的に受け入れられるのかわからない」32.3%、「現状の大学や短期大学との違いがわからない」29.0%、「現在の大学や専門学校で十分役割を果たせている」23.5%と続いた。
《奥山直美》

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