13歳未満への自画撮り要求に罰則…北海道の条例案

 青少年がインターネットに起因するトラブルや事件に巻き込まれる事例が増加していることを受け、北海道は少年健全育成条例の一部を改正する条例の素案を取りまとめ、2019年6月5日より7月5日まで市民からの意見を募集している。

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  • 北海道青少年健全育成条例の一部を改正する条例(素案の一部)
 青少年がインターネットに起因するトラブルや事件に巻き込まれる事例が増加していることを受け、北海道は少年健全育成条例の一部を改正する条例の素案を取りまとめ、2019年6月5日より7月5日まで市民からの意見を募集している。

 スマートフォンの急速な普及やインターネット利用の低年齢化に伴い、相手にだまされたり、脅かされたりなどして、子どもが自分の裸体を撮影させられたうえ、メールなどで送信させられる「自画撮り」が問題になっている。現行法令では、青少年に対して自画撮り画像を求める行為を禁止する規定がなく、青少年の画像提供を未然に防止することが十分にできていない。そこで北海道は、青少年に自画撮り画像を求める行為を新たに罰則付きで禁止することを盛り込み、北海道青少年健全育成条例の一部を改正する条例を取りまとめた。

 改正案では、13歳未満の青少年に対して自画撮り画像を求める行為を罰則付きで禁止する。また、18歳未満の青少年に対しては「拒まれたにも関わらず、さらに求める」「威迫して求める」など不当な手段により自画撮り画像を求める行為を罰則付きで禁止する。

 このほか、青少年の健全な育成を害するおそれのあるゲームソフトを有害図書類として指定し、図書類取扱業者による青少年への販売を禁止するための改正を素案に盛り込んだ。

 北海道青年健全育成条例の一部を改正する条例の素案は、北海道のWebサイトに掲載されており、意見募集は郵送、FAX、電子メールで7月5日まで受け付ける。募集結果は、意見に対する考え方とともに8月中旬ごろを目途に公表する。寄せられた意見を参考にしながら、条例案を取りまとめていくという。
《工藤めぐみ》

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