スマホで図書の貸出可能に…三谷産業ら共同開発

 三谷産業はニューフォリアと連携し、公共図書館向けに、スマートフォンで貸出可能な「デジタル利用者カードシステム」を開発する。2019年12月初旬より、石川県内の図書館で導入予定。

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「デジタル利用者カードシステム」利用の流れ
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 三谷産業はニューフォリアと連携し、公共図書館向けに、スマートフォンで貸出可能な「デジタル利用者カードシステム」を開発する。2019年12月初旬より、石川県内の図書館で導入予定。

 日本国内で公共図書館を設置している自治体は1,380にのぼるが、貸出カードのデジタル化は、まだ一般的ではないという。デジタル利用者カードシステムは、従来の図書館利用者カードのバーコードをスマートフォンの画面上に表示させることで、利用者カードがなくても図書の貸出しを可能にする。図書館は、利用者がカードを忘れた際の対応にかかる業務工数を削減できる。

 これまでの同様のシステムでは、不正利用防止のため起動する際に毎回利用者番号やパスワードの入力が必要で煩わしいという課題があった。一方、デジタル利用者カードシステムは、起動する際にアイコンにタップするだけでバーコードを表示できる。

 不正利用を防止するため、利用登録した者以外はバーコードを表示できない。さらに画面キャプチャーによる利用を防止する機能を備えることで、初期登録を行った後はパスワードなどを入力せずに不正利用を防止できる。

 今後、三谷産業とニューフォリアは利用者の利便性向上と図書館職員の業務負荷低減を実現する「デジタル利用者カードシステム」を、北陸をはじめとして全国にも展開していくという。
《工藤めぐみ》

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