世界大学評価機関の英国クアクアレリ・シモンズ(Quacquarelli Symonds、以下QS)は2019年10月7日、世界大学就職ランキング「Graduate Employability Rankings 2020」のトップ500を発表。1位はマサチューセッツ工科大学で、日本のトップは東京大学の23位だった。 QS世界大学就職ランキング2020は、雇用者の評価、主要企業との共同研究実績、企業などの学内採用活動、卒業生の就職率など5つの評価項目を使用し、独自のデータで分析している。トップはマサチューセッツ工科大学、2位はスタンフォード大学で、前年度と同様の結果になった。3位はカリフォルニア大学ロサンゼルス校で、上位3校はアメリカの大学が占めた。 2019年6月に発表された「QS世界大学ランキング2020」と比較すると、1位と2位は同様だったが、3位のカリフォルニア大学ロサンゼルス校は35位、4位のシドニー大学(オーストラリア)は42位と順位が異なり、大学評価と就職に強い大学は比例しないことがわかった。中でも、アジアでトップだった6位の清華大学(中国)は、世界大学ランキングでは16位だった。 国内トップは、東京大学の23位。QSの調査責任者ベン・ソーター(Ben Sowter)氏は、「東京大学は日本国内、そして国際的にも雇用者からの評判は高い」と述べており、「QS世界大学ランキング2020」の22位とほぼ同位となった。2位は早稲田大学で34位(同ランキング202位)、3位の慶應義塾大学の50位(同ランキング200位)と、両大学とも就職ランキングでは大幅にランクアップしている。◆QS世界大学就職ランキング20201位 マサチューセッツ工科大学2位 スタンフォード大学3位 カリフォルニア大学ロサンゼルス校4位 シドニー大学 5位 ハーバード大学6位 清華大学7位 メルボルン大学8位 ケンブリッジ大学9位 香港大学10位 オックスフォード大学◆QS世界大学就職ランキング2020にランクインした国内トップ10※( )内は総合順位1位 東京大学(23位)2位 早稲田大学(34位)3位 慶應義塾大学(50位)4位 京都大学(53位)5位 東京工業大学(65位)6位 大阪大学(73位)7位 名古屋大学(98位)8位 北海道大学(121-130位)9位 九州大学(131-140位)10位 東京理科大学(141-150位)