【大学受験】英検2020 1dayの検定料、予約申込者約30万人は特別価格に

 日本英語検定協会(英検協会)は2019年11月13日、「英検2020 1 day S-CBT」に関する英検協会の今後の対応について、決定事項(一部)を公表した。2020年度第1回検定の予約申込者でキャンセルせずに受験を希望する場合、検定料を特別価格で提供するという。

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「S-CBT」2020年度第1回検定(4月~7月実施分)都道府県別予約申込者数(11月1日現在)
  • 「S-CBT」2020年度第1回検定(4月~7月実施分)都道府県別予約申込者数(11月1日現在)
  • 「S-CBT」2020年度第1回検定の予約申込者に限り、検定料を特別価格で提供
  • 試験会場は全国47都道府県101エリア(予定)に設置
  • 会場設置エリアのマッピング図
  • 会場設置エリアのマッピング図
 日本英語検定協会(英検協会)は2019年11月13日、「英検2020 1 day S-CBT」に関する英検協会の今後の対応について、決定事項(一部)を公表した。2020年度第1回検定の予約申込者でキャンセルせずに受験を希望する場合、検定料を特別価格で提供するという。

 英検協会によると、「英検2020 1 day S-CBT(S-CBT)」2020年度第1回検定(4月~7月実施分)の予約申込者は29万4,534人(11月1日現在)。文部科学省の「大学入試英語成績提供システム」の導入延期の発表を受けて、英検協会には、検定料の一部として支払った予約金3,000円の返金を希望する受験者から、「国の方針として延期発表したわけだから、当初英検協会が発表していた、各機関に支払う実質手数料を差し引くということは撤回し、3,000円をそのまま返金してほしい」という声が寄せられていたという。

 一方で、すでにS-CBTの受験準備を進めていた高校生などから、中止せずにこのまま実施してほしいとの意見もある。2020年度の入試において「大学入試英語成績提供システム」を利用せず、独自に英語民間試験の活用を発表している全国の私立大学のほとんどは英検を採用。従来型の英検や英検CBTに加えてS-CBTも含まれている。英検協会は11月6日の時点で、私立大学から状況を確認しており、どの大学からも変更なしとの回答をもらっているとしている。

 これらの意見や延期発表後の特筆すべき事項、外部環境を鑑み、決定事項の一部を公表。すでに第1回検定に予約申込をしていた約30万人の受験者に限り、検定料を特別価格で提供する。具体的には、準1級が6,900円、2級が5,900円、準2級が5,400円、3級が5,300円。級によって異なるが、予約申込時に提示されていた検定料より500円~2,900円安く受験できる。また、3級を除き、従来型の英検(本会場受験)の検定料よりも安価となる。

 試験会場については、全国47都道府県101エリアに設置予定。実施日については精査中となっており、できるだけ早いタイミングで知らせるとしている。

 予約金3,000円の返金を希望する(受験せずにキャンセルする)場合の対応について、文部科学省との協議において現時点まで伝えることができる段階まで至っていないと説明。1週間を目途とし、なるべく早く公表する姿勢を示している。

 文部科学省との協議にて返金方法などの詳細が決定し、試験実施日を伝えた後、予約申込者に、予定どおりに第1回(4月~7月実施分)を受験するか、またはキャンセルを希望するかの手続きを行う。現状としては、11月27日から12月20日までを受付期間とする予定。受付期間の開始前には、すべての情報を概要としてWebサイトに発表していくという。

 S-CBTは今後の方向性として、英語学習者の「英語能力向上」の視点も含めた網羅的な試験とすること、常時実施を目指すことを示している。
《黄金崎綾乃》

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