【BETT2020】時代の先端を行く魅力的な世界各国の教育ツール&ソリューション

 2020年で36回目を迎え、世界最大級の教育展示会といわれる「BETT」には世界各国から最新の教育ツールやソリューションが並ぶ。時代の先端を行く魅力的な海外のブースを紹介する。

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【BETT2020】Avantis Systemsブース
  • 【BETT2020】Avantis Systemsブース
  • 【BETT2020】AGEMSOFTブース
  • 【BETT2020】ODILOブース
  • 【BETT2020】ODILO
  • 【BETT2020】Googleブース
  • 【BETT2020】Google for EducationブースにはSTEM教育の教材として天候を計測できるものも展示されていた
  • 【BETT2020】各社VRで学ぶコンテンツを展示していた(hpブースにて)
  • 【BETT2020】ClassVRの映像中では宇宙探査ロボットになった四角い物体
 2020年1月22日から25日(現地時間)までの期間、イギリスのロンドンにて、「BETT(British Educational Training and Technology Show;ベット)2020」が開催されている。今回は800社を超える企業が本展示会へ参加し、世界146か国以上から34,000名以上の来場が見込まれている。

 世界最大級の教育展示会といわれ世界各国から最新の教育ツールやソリューションが並ぶ本展示会。時代の先端を行く魅力的な海外のブースを紹介する。

Learning Tech Zone


 ここでは教材や教育コンテンツが数多く出展されていた。プログラミングのロボットや、ゲーミフィケーションコンテンツでにぎわっていた。

AGEMSOFT


 スロバキアのAGEMSOFTのブースでは、「WATER」「AIR」「CULTURE」「SUN」「COMMUNICATION」「MONEY」「HUMAN」という7つのテーマについて、それぞれ働きや歴史、人間に与える影響を考える教育キットが展示されていた。21世紀を生きる人間として、生徒だけではなく教師も一緒になり、地球環境について考えや理解を深めることの大切さをあらためて感じた。学習方法としては動画がメインとなり、BBCの最新の教育用ビデオを見ながら学ぶことができる。

AGEMSOFTブースAGEMSOFTブース

Teaching Tech Zone


 学習管理や業務支援のシステムなどをおもに展示しており、Microsoftは「Learning Tech Zone」と股がる展示となっていた。

Microsoft Worldwide Education


 ハードウェアではSurface、ソフトウェアではTeamsを活用した学校環境や学習環境の管理をメインに提案していた。すでに生徒一人一台タブレットやPCを持っている国も多く、家に帰ってからTeams上で宿題を提出したり課題についてディスカッションしたりすることが可能という。加えて先生側ではそれぞれの生徒の提出課題やクラス内の平均と比べた達成率なども見ることができ、手間をかけずに各生徒に合った対策を練ることができる。日本ではまだ教師と生徒でTeamsを活用している学校は少ないと思われるが、教師同士だけではなく生徒も巻き込み、一緒に学びのサイクルを作り上げ、理解を深めていくことができる環境は、大いに日本の教育現場の参考になるだろう。

MicrosoftブースMicrosoftブース

生徒の進捗状況を見ることができる生徒の進捗状況を見ることができる

Management Solutions Zone


 このゾーンでは学習管理や業務支援のサービスが展示されている。大きな文字で「教育版のNetflix」と書かれたスペインのODILOブースがまず目を引いた。

ODILO


 スペインのODILOが提案していたのは「読書」。ダブレットで読書をする仕組みを提供しており、世界中の出版社と連携し、読者は40か国以上に1億人以上いるという。日本でいう課題図書のようなイメージで、教師が生徒に読書を促し、読み書き能力や創造力の向上を狙うのが目的だ。読書後は読んだ本についての考えを深掘りし、数人のメンバーでお互いの意見を交換し議論するという。小説だけではなく専門書などもあり、しっかり内容を理解してから自分の意見としてアウトプットする必要がある機会が多いことから、身に付く知識も幅広くなるのではないだろうか。

ODILOブース
ODILOODILOブースのようす

Equipment & Hardware Zone


 ここでは教育機関向けPCや電子黒板、プロジェクターがおもに展示されていた。

Google for Education


 Google for Educationブースでは「G Suite for Education」でより効率的に生徒と教師で学びを共有し理解を深める仕組みを提案していた。グループでの学習もファイルを共有しリアルタイムで考えを反映させながら行い、今までよりもスピーディーに課題解決まで進めることができる。生徒が制作した課題へのフィードバックもその場で行いながらコミュニケーションをとることができるのも大きな魅力だ。

Googleブース
Google for EducationブースにはSTEM教育の教材として天候を計測できるものも展示されていたGoogle for EducationブースにはSTEM教育の教材として天候を計測できるものも展示されていた

Avantis Systems


 ClassVRをおもに展示したイギリスのAvantis Systemsブースでは、VRを使って「宇宙への散歩」へ行くことができた。実際にはいけない場所やなかなか手に持って360度の角度からみることができないものは、VRを使って体験すると五感を使って理解を深めることができそうだ。

 VRゴーグルを付けたまま展示されていた四角い物体を手に取ると、物体が映像の中では宇宙探査ロボットになった。ほかの使用例としては、たとえば理科の授業で細胞の構造を学ぶためであったり、頭蓋骨を色々な方向から見てみたりと、自分の手で動かして目でしっかりみることでその後も知識として定着しやすいだろう。

Avantis SystemsブースAvantis Systemsブースで楽しそうに「宇宙旅行」を体験する子どもたちのようす

ClassVRの映像中では宇宙探査ロボットになった四角い物体ClassVRの映像中では宇宙探査ロボットになった四角い物体

 GIGAスクール構想の実現に向け日本の教育業界も今やっと動き始めているが、イギリスをはじめさまざまな国では、子どもたちは既に一人一台タブレットやPCを持ち、学びを深めている。日本の三十歩ほど先を歩んでいると感じられた他国のサービスや製品の数々。世界基準の教育を目の当たりにし、すぐそこにある未来の日本の教育イノベーションにさらに期待が高まった。

 BETT2020はロンドンにて1月25日(現地時間)まで開催中。
《杉山薫子》

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