【大学受験2021】共通テスト英語、配点比率やポイントは?

 旺文社教育情報センターは2020年2月3日、「国公立大 共通テスト英語 リーディング・リスニング配点比率」をWebサイトに掲載した。実施まで1年を切った2021年度大学入学共通テストの「英語」について、出題方法のポイントや国公立大学の配点比率などをまとめている。

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  • センター試験と共通テストの「英語」の対照 (c) 2020 旺文社 教育情報センター
 旺文社教育情報センターは2020年2月3日、「国公立大 共通テスト英語 リーディング・リスニング配点比率」をWebサイトに掲載した。実施まで1年を切った2021年度大学入学共通テストの「英語」について、出題方法のポイントや国公立大学の配点比率などをまとめている。

 英語は、大学入試センター試験では「筆記」と「リスニング」で出題されていたが、2021年1月16日・17日に実施される大学入学共通テストでは「リーディング」と「リスニング」の出題となり、配点も変更となる。

 「国公立大 共通テスト英語 リーディング・リスニング配点比率」は、大学入試センターの発表資料をもとに「共通テスト英語」の問題作成方針や出題方法をまとめるとともに、旺文社調査による2021年国公立大学一般選抜における共通テスト英語のリーディングとリスニングの配点比率を掲載したもの。

 これによると、共通テスト英語のリーディングとリスニングの配点は各100点。センター試験の英語の配点(筆記200点、リスニング50点)と比較すると、リスニングの配点比率が高まることになる。

 問題作成方針では、外国語の音声や語彙・表現・文法・言語の働きなどの知識を実際のコミュニケーションで、目的や場面、状況などに応じて適切に活用できるかを「読む」「聞く」で評価。実際のコミュニケーションを想定した明確な目的や場面、状況の設定を重視する。問題レベルは、CEFR A1~B1。発音、アクセント、語句整序などの単独問題は出題しない。

 リスニングの音声読み上げは、センター試験ではすべて2回読みだったが、共通テストでは1回読みと2回読みで出題。すべて1回読みにする可能性も今後検証される。リスニングの内容は、生徒の身近な暮らしや社会での暮らし関わること。リスニングの音声は、多様な話者による現代の標準的な英語が使用される。

 共通テストの英語の配点比率は、リーディングとリスニングが「1:1」だが、実際の入試での比重(重み付け)は、各大学が決定する。旺文社が2021年入試の国公立大学の「予告」を調査したところ、リーディングとリスニングの配点比率を明確に記しているのは56大学、一部の学部で明記しているのは2大学2学部と、全国公立173大学の3割強だった。

 調査結果の集計によると、リーディングとリスニングの配点比率をセンター試験と同じ「4:1」とするのは34.8%、「1:1」は30.4%、「3:1」は14.5%だった。「3:1」は、東北大学や東京医科歯科大学、名古屋大学、京都大学、大阪大学など、難関大学で目立っている。また、学部・学科や前期・後期の別で配点比率を変えたり、センター試験では学部・学科で異なっていた配点比率を共通テストで統一させたりするケースもあるという。

 旺文社教育情報センターでは、共通テスト英語のリーディングとリスニングの配点比率を「2021年入試情報の注目ポイントのひとつ」と指摘し、「リスニングの配点比率が上がる大学が少なくないため、リスニング対策の重要度は、これまでとは異なるものになろう」と分析。配点比率を予告している国公立大学の情報を一覧にまとめて公表している。
《奥山直美》

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