アイスで新型コロナウイルス感染予防は嘘、ユニセフが声明

 ユニセフ事務局次長(パートナーシップ担当)のシャーロット・ペトリ・ゴルニツカ氏は2020年3月6日、新型コロナウイルス(Covid-19)に関して世界で誤情報が広がっていることについて注意喚起を呼びかける声明を発表した。

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日本ユニセフ協会
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 ユニセフ事務局次長(パートナーシップ担当)のシャーロット・ペトリ・ゴルニツカ氏は2020年3月6日、新型コロナウイルス(Covid-19)に関して世界で誤情報が広がっていることについて注意喚起を呼びかける声明を発表した。

 声明では、世界各国で人々が自分と家族をCovid-19から守るために必要な予防策を行っており、科学的根拠に基づいた適切な対策が求められていることに触れ、たくさんの人がウイルスやウイルスから身を守る方法について情報を発信しているが、信頼できる有用な情報はその中の一部のみだと指摘。

 最近、インターネットを通じて、ユニセフの情報として「アイスクリームなどの冷たい食べ物を避けると感染しにくくなる」と数か国語で広まったが、これはまったくの嘘だという。

 健康危機発生時のデマは、妄想、恐怖、非難を拡散してしまう恐れがあること。そして、ウイルスに晒され続けたり、ウイルスに感染しやすくなったりといったリスクが生じると述べている。

 不正確な情報を広げ、信頼できる立場にある人の名前を悪用して誤った情報を説得力のあるものにしようとするのは危険であり、間違っていることから、ユニセフは誤った情報の発信を止めるように呼びかけている。

 自分や家族の身を守るための情報は、ユニセフやWHO(世界保健機関)、政府の保健当局、信頼できる医療従事者など、確かな情報元から得てほしいとし、信頼できない、未確認の情報の発信は控えてほしいとしている。
《外岡紘代》

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