【座談会】先生と保護者の悩みをシンプルに解決、Classiの新機能「欠席連絡」

 Classiは2020年4月にオプションサービス「Classi欠席連絡」のリリースを予定している。保護者の方4名に協力いただき、教育ICTや学校と保護者のコミュニケーションに関する座談会を開催した。

教育ICT 先生
宮尾さんから「Classi欠席連絡」の説明を受ける座談会出席者
  • 宮尾さんから「Classi欠席連絡」の説明を受ける座談会出席者
  • 「Classi欠席連絡」保護者用画面
  • 「Classi欠席連絡」先生用画面
  • 「Classi欠席連絡」のプロダクトマネージャーの宮尾晃一さん
  • 公立高校3年生、私立高校1年生のお子さまをもつ川合さん
  • 公立中学校1年生のお子さまをもつ清水さん
  • 私立小学校3年生のお子さまをもつ谷口さん
  • Classiで保護者向け機能全体を統括する米谷和馬さん。お子さまは私立小学校4年生と1年生
 教育現場におけるICT活用の先駆者ともいえるClassiは、これまでも保護者と学校をつなぐ教育プラットフォーム「Classi」をベースに、学校におけるさまざまな課題解決を目指してきた。2020年4月には、保護者から学校への欠席連絡が「Classi」上でできる「Classi欠席連絡」のリリースが予定されている。Classi社内で小学生・中学生・高校生のお子さんをおもちの保護者の方4名に協力いただき、教育ICTや学校と保護者のコミュニケーションに関する座談会を開催した。

 Classiは、先生方の授業や生徒指導、生徒の学び、コミュニケーションなどをサポートするサービスを展開している。全国の高校における「Classi」のシェアは5割を超え、導入校は2,500校以上にのぼる(2019年5月時点Classi調べ)。座談会には製品説明のためにClassiで保護者向け機能全体を統括する米谷和馬さん、「Classi欠席連絡」のプロダクトマネージャーの宮尾晃一さんも参加。小学生のお子さんがいる米谷氏には、保護者の立場でも座談会に加わっていただいた。

いつでも誰でも利用できる「Classi欠席連絡」



 座談会に先立ち、Classiの宮尾氏は、保護者から学校への欠席連絡を「Classi」上で可能にする「Classi欠席連絡」の説明とデモを行った。

 欠席連絡の方法は保護者がまだ子どもだった時代から変わっておらず、現在も電話で受け付けている学校が多い。その受付時間は、教職員の出勤時間から授業開始までの数時間に限られる。朝は教職員も保護者も忙しく、またインフルエンザの流行期には電話がつながらないなど、非常に大変だという声が多かったという。「Classi」ではサービスによって保護者、教職員双方の負担を軽減していきたいと宮尾氏は説明した。

 「Classi欠席連絡」のデモは、先生側のPC画面と保護者側のスマートフォンの画面を使って行われた。

保護者側の機能



 欠席連絡を行う際には、保護者は「日付」と「休みの理由」を選んで送信するだけでOKだ。たとえば、「病気」や「発熱」などの症状を選んで、必要に応じて詳細を文字入力することもできる。操作はシンプルで、前日や教員の出勤時間前などに送信することも可能。「Classi」でいつでもどこでも送信できるわけだ。

 欠席だけではなく、遅刻や早退の連絡にも対応しており、保護者がお子さんの出欠状況を履歴で確認することも可能だ。

「Classi欠席連絡」保護者用画面
「Classi欠席連絡」保護者用画面

学校側の機能



 学校側の画面では、保護者が登録した情報がリアルタイムで一覧に反映され、絞り込みもできる。たとえば、クラス担任の先生が、自分のクラスの状況を知るために絞り込んで閲覧。学年主任や事務、保健室の先生ならば、学年や期間を指定して広い範囲で生徒の状況を把握することもできる。また電話等で受け付けた内容を登録することも可能だ。

「Classi欠席連絡」先生用画面
「Classi欠席連絡」先生用画面

 宮尾氏は、「Classi欠席連絡」は“シンプル”が最大のポイントだと説明する。サービス開始に先立ち、ベータ版を利用した学校では、学校の事務からは電話が減った保健の先生からは担任の先生に聞かなくても気になる生徒の出欠状況がわかるようになった休む理由が明瞭に伝わってくるなどの声が出ている。

 4月から提供される「Classi欠席連絡」は、「Classi」を導入している学校ならば、オプションサービスとして、生徒1人あたり年間1,320円(税込)で利用できる。

「Classi欠席連絡」のプロダクトマネージャーの宮尾晃一さん
「Classi欠席連絡」のプロダクトマネージャーの宮尾晃一さん

Classi
 説明に続き、保護者による座談会が行われた。

学校によって異なるICTの活用状況



座談会出席者とお子さんの学年



川合さん:公立高校3年生、私立高校1年生
清水さん:公立中学校1年生
谷口さん:私立小学校3年生
米谷さん:私立小学校4年生、私立小学校1年生
※ 学年は2020年3月現在

--お子さんの学校のICT利用状況をお聞かせください。

川合さん:高3の娘の公立高校では「Classi」が1学年下の学年から導入されたのですが、娘の学年ではICTはあまり活用されていない状況です。ただYouTubeなどのわかりやすい解説動画を友だち同士で紹介し合ったりして、自分たちでICTをうまく利用しているようです。

 高1の息子の学校では「Classi」が導入されていますが、学習面ではおもに家庭で利用しています。保護者向けには、保護者会の開催通知や、長期休暇が終わる直前での子どものケア、長髪の検査のお知らせなどの連絡ツールとして利用されています。

--娘さんの学校からの連絡はプリントでしょうか。

川合さん:はい。プリントはカバンに入れたままで親に届かない場合がありますから(笑)、母親が友だちのお母さん経由で知ることもあるようです。

公立高校3年生、私立高校1年生のお子さまをもつ川合さん
公立高校3年生、私立高校1年生のお子さんをもつ川合さん

清水さん:子どもの公立中学校では、市区町村の防災メール機能の一部を使っていますが、利用されるのは緊急時のみです。普段は、ICT活用はほぼされていない状況です。

公立中学校1年生のお子さんをもつ清水さん
公立中学校1年生のお子さんをもつ清水さん

谷口さん:子どもの私立小学校では、連絡用のアプリを利用していて、電車が遅延しているときは「遅延しているので慌てずに来てください」といった連絡がアプリを通じてあります。

 また今回の新型コロナウイルス感染症対策にともなう休校では、学校からのお便りをPDFにしてアプリで送ってくださったり、終わらなかった分の授業を、先生が動画にしてYouTubeにアップしてくださったりと、ICTを活用しています。急な休校でも、こうして学校とつながっていることで安心感があり、ICTの良さを感じています。

私立小学校3年生のお子さんをもつ谷口さん
私立小学校3年生のお子さんをもつ谷口さん

米谷さん:緊急連絡のメールサービスを導入しているので、今回の休校や電車の遅延などの連絡はメールで届きました。子どもが幼稚園のときには連絡用のアプリを使っていて便利だったのですが、小学校での欠席連絡は電話なので不便に感じることがあります。

Classiで保護者向け機能全体を統括する米谷和馬さん。お子さんは私立小学校4年生と1年生
Classiで保護者向け機能全体を統括する米谷和馬さん。お子さんは私立小学校4年生と1年生

 谷口さんのお子さんの学校以外は、みなさん学校への連絡は電話でしょうか。

一同:そうですね。

--電話以外の連絡方法はありますか。

清水さん:公立小学校は連絡帳でした。近所のお友達に渡して持っていってもらいます。子どもが入院したときがあって、毎日、お友達のお宅に連絡帳を預けに行って、夕方には学校からのプリントをそのお友達が届けてくれて、それに返事を書いてまた持っていく…。入院中の子どもの付き添いもありましたし、毎日のことで、とても大変でした。

一方通行になりがちな学校と保護者のコミュニケーション



--学校と保護者のコミュニケーションについて感じていることをお話しください。

米谷さん:保護者は学校に頻繁に行けるわけではないので、学校での子どものようすや先生方の取組みを知る機会はすごく少ないと思います。ICTでつなぐことで、もっと学校との距離感が近くなる体験が増えると良いと思います。

谷口さん:私は今年、クラスのお世話役になっているので、学校に出向いて校長先生や担任の先生のお話を伺って、それをクラスのグループLINEで保護者のみなさんに共有しています。各ご家庭からのリアクションを、次のお世話役会で先生方にお伝えすることはできますが、各ご家庭と先生方との直接のコミュニケーションは難しいと思います。基本的には学校からの一方通行になるので、双方向性があると良いと感じることがあります。

清水さん:保護者同士はLINEで連絡を取り合うことがありますが、先生はそうしたサービスで保護者と直接つながることは禁じられています。やはり家庭と学校が安心してつながれる、学校に限定された機能をもった専門的なサービスがあると安心です。

川合さん:学校とのコミュニケーションの機会は、面談や保護者会ですが、学校での集まりになるとやはり双方向ではないですよね。もう少し、普段の子どものようすがわかると、家でのコミュニケーションも変わってくるように思います。先生方はお忙しいので、その手間をテクノロジーで解決できると良いと思います。

疑問がほとんど起きないシンプルな「Classi欠席連絡」



--「Classi欠席連絡」を実際に操作してみたご感想をお願いします。

川合さん:学校に連絡する時間が決まっているのはやはり負担なので、いつでも連絡できて、何回休んだのかを親も確認できるのは、とてもありがたいです。先生方の負担が軽減されることで、授業準備や生徒との時間にお仕事に時間を使えるようになると思います。

清水さん:保護者は、先生方が忙しいことを知っているので、電話1本かけるのにも気を遣います。「Classi欠席連絡」のようにシンプルに連絡できたら、とても良いと思いました。

谷口さん:「Classi欠席連絡」は操作がシンプルで使いやすいですね。年に数回しかないことですが、確実に連絡が取れる機能は本当に便利だと思います。

清水さん:「Classi欠席連絡」は、疑問がまったく起こらないくらい、操作がシンプルでわかりやすいです。通知表には病欠などと忌引は分かれて記入されていますが、電話連絡だと忌引と言ったけど伝わっているかなと心配になったりします。そこを一覧で確認できるのはとても良いと思います。

川合さん:先生方もすぐに把握できるので、すぐに休みの状況に対応できたり、担任の先生以外も情報を確認できるのは良いですね。入り口は欠席連絡ですけど「Classi」を使う頻度も高まって、また違うコミュニケーションの機会に発展するきっかけになるのではないでしょうか。学校と保護者のコミュニケーションが徐々に双方向になっていく可能性も秘めていると思いました。

--時間どおりに出ていったのに、実は遅刻しているといったことも確認できますか。

宮尾さん:事故の可能性など緊急度が高い場合には電話連絡が優先されると思いますが、緊急度が低い、少し遅れてきた場合などは、学校側が入力することもできますので、それを保護者がチェックすることは可能です。

 また、親は登校していると思っているのに、子どもが自分で休みの電話をいれて休むという場合もあると聞きます。「Classi」では、保護者専用のアカウントを提供していますので、そうしたことも防げると思います。

学習でのICT活用が広がることに期待



--「Classi」導入校の現状はいかがでしょうか。

宮尾さん:一番使われているのは、保護者も含めたコミュニケーションの機能ですが、学習系の利用も増えてきています。学校ごとの課題を解決するために導入して、そこを入り口に活用を広げられていくケースが多いですね。

--新型コロナウイルス感染症対策による休校では、ICTの重要性が改めて注目されましたね。

谷口さん:今回の休校では、オンラインで使える子ども向けの学習教材が無償提供され、子どもはプログラミングをやっています。チュートリアルに沿って楽しく進められているので、夏休みなどの長期休暇には、たとえば週ごとに課題を配信していただけたら良いと思っています。オンラインでも学校とつながれるのは、安心感がありとても良いと思います。

米谷さん:長期のお休みの間は、先生とのコミュニケーションや学習面などにICT活用が進むと良いと思います。特に今回のような急な休校では、親と子だけの空間になり、ストレスがたまりがちです。こうしたときに、ICTにより先生とつながったり、課題を出していただけるような活用があると良いと感じています。

先生と生徒が向き合うためのさらなる支援に期待



--教育ICTに期待することをお聞かせください。

米谷さん:今回の休校で、たとえば、海外はすぐにICTでの授業に切り替えているのに対して、日本はICT活用の面で遅れているという感覚を、多くの保護者や先生方がもたれたのではないかと思います。サービスを提供する立場として、もっとがんばらなければいけないと感じました。

谷口さん:いろんな生徒さんがいると思いますが、学校に行くことがまず基本にあって、その場でどういうことをみんなで体験するのか、学校に行かないとできないことがたくさんあるのだと、今回の休校では感じました。校務が効率化して子どもに向き合う時間が増えることを望んでいらっしゃる先生が多いので、そこをICTが解決できると素晴らしいと思います。

清水さん:先生の時間がもっと有効に活用できて、先生と生徒とが向き合うことでしかできないこともたくさんあると思います。ICTにより先生方の負担が軽減することに期待したいです。

川合さん:ICTの活用の仕方を、保護者や生徒が知る機会があると良いIと思います。親にしても、もっと知っていれば、たとえば「Classi」で模試の結果を確認したときに、勉強のアドバイスができるようになるのではないでしょうか。

座談会の出席者

--ありがとうございました。

 最後に宮尾氏は、座談会では新たな発見や課題があり、保護者と先生どちらも同時に快適になる領域が数多くあることを実感したと振り返った。宮尾氏によると今回、「Classi欠席連絡」をベータ版で利用している学校での否定的な意見はほとんどなく、サービスをお勧めしたいという声が8割を超えたという。

 Classiでは、今後も保護者に向き合ったサービスを計画しており、「Classi欠席連絡」はその第1弾となる。さらに小中学校にもサービスを拡大する予定で、教育全体がより良くなるための支援をはじめとして、保護者や学校、教育委員会に向けたICT活用とその効果に関する情報発信も進めるという。今後のClassiの展開に期待したい。
《佐久間武》

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