小学生の8割が「ランドセル痛」経験…教材量が増加

 ララちゃんランドセルを製造販売する羅羅屋は、全国900人の小学生とその親を対象にランドセルの選び方と実態に関する調査を実施し、「ランドセル白書2020」として発表。8割以上の小学生がランドセルによる「重さ」や「痛み」を経験していることが明らかになった。

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ランドセルを重い、体が痛いと感じた経験があるか
  • ランドセルを重い、体が痛いと感じた経験があるか
  • ランドセルの重さや痛みを感じた学年
  • あらわれた症状
  • ランドセルの重さや痛みを訴える子どもへの親の対処
  • ランドセルの重さや痛みへの子どもの対処方法
  • 子どものランドセルの背負い方に関する親の意識
  • 子どものランドセルの背負い方で親が意識している・気にしていること
  • 親がランドセル購入の際に重視したこと
 ララちゃんランドセルを製造販売する羅羅屋は、全国900人の小学生とその親を対象にランドセルの選び方と実態に関する調査を実施し、「ランドセル白書2020」として発表。8割以上の小学生がランドセルによる「重さ」や「痛み」を経験していることが明らかになった。

 ランドセルに関する親子の意識調査は、羅羅屋が2019年7月12日~7月16日にかけてインターネットで実施したもの。1都3県の小学1~6年生とその親(男女75組ずつ)を対象に調査を行い、結果をまとめた。

 ランドセルを使っていて「ランドセルが重い、体が痛い」と感じた経験について問うと、「いつも感じる」から「たまに感じる」まで含め全学年合わせて82.6%が「経験がある」と回答。重さや痛みを感じた学年については、小学1年生からが63.0%ともっとも多かった。痛みを感じる症状としては「肩の痛み」が54.2%と半数を超え、さらに高学年では約5人に1人が肩こりも感じていた。

 親に子どものランドセルの背負い方を意識または気にしているかを質問したところ、42.9%が背負い方を意識・気にしていると回答。さらに背負い方で気にしていることについては、1位が「背負ったとき、姿勢が悪くなっていないかどうか」42.5%。ついで、2位が「背負ったとき、肩ベルトが左右均等になっているかどうか」37.8%、3位「背負って動いたとき、ランドセルが揺れずに安定しているかどうか」35.5%となった。子どもが重さや痛みを感じていると同時に、親も重いランドセルを背負った時の子どもの姿勢を気にしていることがわかった。

 一方で、親がランドセルを購入する際に重視したことの1位は「子どもが好きな色・デザイン・ブランドであること」50.0%で、2位「ランドセル本体が軽いこと」35.3%を上回り、機能より見た目を重視する傾向が明らかに。選んだランドセルに対しては親子ともに全体的な満足度が81.0%を超え高い満足度を得ているが、肩ベルトの背負い心地に関する満足度は親子ともに69.0%となった。

 また、もし親がランドセルを選び直すとして重視したいポイントは、1位「ランドセル本体が軽いものを選びたい」30.3%、2位「子どもが好きな色・デザイン・ブランドを選びたい」28.9%、3位「子どもが背負ったときに痛くないものを選びたい」24.1%という結果に。次に買うなら見た目よりも機能を優先したいと考える意見が多かった。

 調査結果から「ランドセルの機能ではなくデザインで選んでいる」実態が明らかになったことを受け、大正大学人間学部人間環境学科の白土健教授は「脱ゆとり教育など社会的な流れにより教材量が増加しているため、ランドセル自体の軽量化では効果が薄い。ランドセルの選びかたは見た目や重量だけではなく機能で選ぶ視点も大切」と解説。また、香取整形外科の香取勧院長は、「背負い方も大事だが、痛みの少ないランドセルを選ぶことも大切。肩ストラップの素材やフィット感を改善すれば子どもたちが感じる重さや痛みを軽減することができ、姿勢の改善などのメリットがあるかもしれない。また、鎖骨への応力が分散すれば、その下にある神経血管束への圧迫に伴うしびれや循環障害を防げる可能性もある」との見解を寄せた。

 「ランドセル白書2020」の詳細は、羅羅屋のWebサイトから見ることができる。
《畑山望》

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