早稲田大5億円、立教大10億円…学生への緊急支援

 早稲田大学は2020年4月24日、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う学生への緊急支援として総額5億円の支援を決定した。立教大学は総額10億円規模の支援策を決め、慶應義塾大学はオンライン授業の環境支援制度の申込みを開始した。

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 早稲田大学は2020年4月24日、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う学生への緊急支援として総額5億円の支援を決定した。立教大学は総額10億円規模の支援策を決め、慶應義塾大学はオンライン授業の環境支援制度の申込みを開始した。

 早稲田大学は、新型コロナウイルス感染症拡大により、学費を負担する保護者などの家計急変や学生本人のアルバイト収入激減により経済的に困窮している学生が増えていることから、学生へ緊急支援を行う。支援策として、緊急支援金の給付、PC・Wi-Fi機器貸出し等のオンライン授業受講支援、家計急変に対応するための経済支援型の緊急奨学金を含め、総額約5億円を講じる。

 緊急支援金の対象は同大学、高等学院(中学部を含む)、本庄高等学院、芸術学校を含む学生・生徒。給付金額は1人あたり10万円の予定で、給付の仕組みが整い次第、学生・生徒に別途周知する。また、経済的に困窮している学生に対してオンライン授業の受講に必要な機器(PC、Wi-Fi機器等)の貸出し等は、大学独自の支援を準備している。支援は、授業開始の5月11日に間に合うよう、4月末より順次公表する。

 立教大学は、4月30日から2020年度春学期の全期間すべての開講科目をオンラインで実施することを決めている。オンライン授業の開始に向けて、学生側の学修環境を整え、安心して授業を受けられるための措置が必要だと判断し、約2万人のすべての学生に対して一律5万円の「学修環境整備奨学金」を給付する。

 緊急支援策の予算規模は総額10億円。具体的な給付方法については追って学生に周知する。そのほか、経済的援助が必要な学生を対象とした既存の奨学金の予算についても見直しを図り、拡大させる予定。

 慶應義塾大学は「経済的に困難な塾生を対象とするオンライン授業受講開始支援補助制度」の設置を決めており、4月25日から申請を開始した。新型コロナ感染症の拡大による学習環境の悪化により、オンライン授業の受講を始めることができず、支障が生じている学生を最優先に支援する。補助金は1万5,000円で、5月中旬に支給予定。受給を希望する学生は、4月30日までに大学の申請フォームから申請する。
《田中志実》

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