上智大・東京理科大など、大雨で被災した学生を支援

 上智大学や東京理科大学など首都圏の私立大学は、2020年7月3日から九州地区で発生した大雨によって被災した学生に向けて、学業が継続できるよう経済的支援などについて公表した。

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 上智大学や東京理科大学など首都圏の私立大学は、2020年7月3日から九州地区で発生した大雨によって被災した学生に向けて、学業が継続できるよう経済的支援などについて公表した。

 上智大学は7月6日、大雨による被害は依然として予断を許さない状況が続いているが、身の安全の確保を最優先するよう呼び掛けた。支援策として、本人または父母(家計支持者)が居住する家屋が、災害救助法適用地域に指定され、罹災証明書が発行された者に授業料減免などの特別措置を行う。また、災害救助適用地域に指定されないが、学生生活委員会に意見を徴し、学長が同規模災害と認めた地域に本人または父母(家計支持者)が居住する家屋がある者も特別措置を行う。特別措置の対象者や内容、申請方法は大学のWebサイトで確認できる。

 東京理科大学は、7月3日からの大雨による災害で対象の学生を通じて、学生・保証人の被災状況確認を行っているところ。また、学生・保証人が安心して学業が継続できるよう、学費等減免制度などの経済的支援を設けている。被災により修学に支障が生じる場合には、所属の学部事務課に相談するよう、Webサイトでは各キャンパスの問い合わせ先を掲載している。

 中央大学は、災害救助法適用地域に学費負担者が居住し、被災により住家が大規模半壊以上の甚大な被害を受けた場合に対し、「中央大学経済援助給付奨学金」を給付する。被災により学修活動に支障が生じている学生は、Webサイトから所属の学部事務室・大学院事務室・専門職大学院事務課へ相談すること。被災した、または直接被災していない学生でも被災地の報道などにより心身の不調を感じている際は、窓口(専門職大学院生は各専門職大学院事務課)に相談できる。

 法政大学も、災害救助法適用地域およびその近隣地域で被災、または家計支持者が同地域に勤務し勤務先が被災し、学業に支障がある学生は各キャンパスに申し出るように呼び掛けている。

 日本学生支援機構は災害により被害を受けた学生への支援策として、「災害救助法適用地域の世帯の学生に対する給付奨学金の家計急変採用」「貸与奨学金の緊急採用・応急採用」「奨学金返還者からの減額返還・返還期限猶予の願出」「居住する住宅に半壊以上等の被害を受けた学生からの支援金」の申請を受け付けている。災害救助法の適用地域はWebサイトで確認できる。
《田中志実》

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