新型コロナへの差別・偏見防止へ…文科相メッセージ

 萩生田光一文部科学大臣は2020年8月25日、新型コロナウイルス感染症に関する差別・偏見の防止に向けてメッセージを発表した。感染した人や学校の対応を責めるのではなく、感染症対策と教育活動の両立に理解と協力を求めている。

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児童生徒等や学生の皆さんへ
  • 児童生徒等や学生の皆さんへ
  • 新型コロナウイルス感染症を理由とした差別や偏見などでつらい思いをしたら(参考資料)
  • 教職員をはじめ学校関係者の皆様へ
  • 保護者や地域の皆様へ
 萩生田光一文部科学大臣は2020年8月25日、新型コロナウイルス感染症に関する差別・偏見の防止に向けてメッセージを発表した。感染した人や学校の対応を責めるのではなく、感染症対策と教育活動の両立に理解と協力を求めている。

 文部科学大臣は、「児童生徒等や学生の皆さんへ」「教職員をはじめ学校関係者の皆様へ」「保護者や地域の皆様へ」の3者に対してそれぞれメッセージを発表した。新型コロナウイルスには誰もが感染する可能性があることから、児童生徒等や学生に向けて「感染した人を責めるのではなく、思いやりの気持ちを持ち、感染した人たちが早く治るよう励まし、治って戻ってきたときには温かく迎えてほしい」「今自分ができる予防をしっかり行い、将来の目標を持ち、家庭や学校で日々の学びを続けてほしい」と伝えている。

 学校関係者に対しては、児童生徒等への指導にあたり、「感染症を予防するには、運動、食事、休養および睡眠の調和のとれた生活を続けることが有効であること」「誤った情報や認識、不確かな情報に惑わされることなく、正確な情報や科学的根拠に基づいた行動を行うことができるようになること」「感染者、濃厚接触者等とその家族に対する誤解や偏見に基づく差別を行わないこと」などの点を身に付けさせることが大切だとしている。

 保護者や地域の人々に対しては、「感染者に対する差別や偏見、誹謗中傷等を許さない」「学校における感染症対策と教育活動の両立に対する御理解と御協力」の2点を要請した。

 また、参考資料として、新型コロナウイルス感染症を理由とした差別や偏見などでつらい思いをした際に利用できるSOSダイヤルや相談窓口を紹介している。
《工藤めぐみ》

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