IT人材育成「Tokyo P-TECH」コンソーシアム設置

 東京都教育庁などは2020年10月8日、IT人材の育成を目指す「Tokyo P-TECH事業」について当初予定より1年早い2021年度から開始することを発表した。事業開始に先立ち、関係機関で構成する「Tokyo P-TECHコンソーシアム」も設置した。

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 東京都教育庁などは2020年10月8日、IT人材の育成を目指す「Tokyo P-TECH事業」について当初予定より1年早い2021年度から開始することを発表した。事業開始に先立ち、関係機関で構成する「Tokyo P-TECHコンソーシアム」も設置した。

 P-TECHとは、Pathways in Technology Early College High Schoolsの略称。STEM、職業教育、技術教育に焦点をあて、企業が幅広く参加する教育モデルとして世界24か国で展開されている。

 東京都の「Tokyo P-TECH事業」では、情報・システム系の学科を有する都立町田工業高校と日本工学院八王子専門学校(学校法人片柳学園)において、シスコシステムズ、セールスフォース・ドットコム、日本アイ・ビー・エムの3社と連携して、IT人材の育成を目指す。具体的な内容は、参加企業による育成すべき人材の能力などに関する検討と教育活動への協力、都立高校と連携専門学校における一貫した連携教育カリキュラムの実施、生徒・学生の進学支援に関する取組み、生徒・学生の学習環境の整備。

 当初は、2022年度からの実施を予定していたが、1年早め、2021年度から事業をスタートさせる。事業運営に向けて、関係する2校と3社で「Tokyo P-TECHコンソーシアム」を設置。新型コロナウイルス感染症対策などにおけるIT人材育成の必要性のさらなる高まりを受けて今後、コンソーシアムで教育プログラムなどの詳細について検討を重ねていくという。

 Tokyo P-TECH事業は、東京都の「『未来の東京』戦略ビジョン」を推進する先導的事業。東京都は「都立高校改革推進計画・新実施計画(第二次)」において、専門高校の改善のひとつとして「工業高校におけるIT人材の育成」を掲げている。計画では、2021年度は実施に向けた準備を行うとしている。
《奥山直美》

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