【高校受験2021】無症状の濃厚接触者も受験認める…文科省

 文部科学省は2020年10月30日、2021年度(令和3年度)高等学校入学者選抜等における新型コロナウイルス感染症の取扱いについて、全国の学校設置者に通知を出した。一定の要件を満たした無症状の濃厚接触者の受験を認める。

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 文部科学省は2020年10月30日、2021年度(令和3年度)高等学校入学者選抜等における新型コロナウイルス感染症の取扱いについて、全国の学校設置者に通知を出した。一定の要件を満たした無症状の濃厚接触者の受験を認める

 無症状の濃厚接触者の受験については、10月15日開催の新型コロナウイルス感染症対策分科会において、2021年度大学入学共通テストでは一定の要件を満たしたうえで、試験会場で必要な感染症対策を講じれば受験を認めることを決めている。

 文部科学省が10月30日付で、都道府県教育委員会などに発出した通知では、「令和3年度高等学校入学者選抜等においても、同等以上の対応策を講じたうえで、同様の取扱いをとることが可能」と明記。改定された「令和3年度大学入学者選抜に係る新型コロナウイルス感染症に対応した試験実施のガイドライン」を示し、取扱いを講じる際の参考にするよう求めている。

 新型コロナウイルス感染症対策分科会が示した大学入学共通テストの対応によると、無症状の濃厚接触者に受験を認める要件は、「初期スクリーニング(自治体等によるPCR等検査)の結果、陰性」「受験当日も無症状」「公共の交通機関を利用せず、人が密集する場所を避けて試験場に行く」「終日、別室で受験する」の4点。検査結果が判明するまでは受験不可とし、追試験を受験するとしている。

 あわせて求められる試験場の感染対策については、「別室まで他の受験者と接触しない導線が確保されている」「別室では受験者の座席間隔が2メートル以上空いている」「監督中は受験者との距離を2メートル以上確保する」「監督者の感染対策が講じられている」の4点をあげている。

 通知では、「受験機会確保の1つの選択肢として、それぞれの実情等を勘案し、各実施者の判断により、今般示された取扱いを実施することも可能」と説明。2021年度高等学校入学者選抜における受験機会の確保は、入学志願者が安心して受験に臨めるようにするために重要とし、追検査なども含めた受験機会の確保への配慮を求めている。
《奥山直美》

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