大学ブランド力ランキング、北陸・東海の注目大学は?

 日経BPコンサルティングは2020年11月25日、「大学ブランド・イメージ調査2020-2021」の結果を発表した。北陸・東海の65校のうち、総合力ランキング1位となったのは、北陸が「金沢大学」、東海が「名古屋大学」であった。

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【北陸】大学ブランド総合力ランキング(ビジネスパーソンベース)TOP5
  • 【北陸】大学ブランド総合力ランキング(ビジネスパーソンベース)TOP5
  • 【東海】大学ブランド総合力ランキング(ビジネスパーソンベース)TOP10
  • 【北陸・東海編】大学ブランド総合力上昇ランキング(ビジネスパーソンベース)TOP3
  • 【北陸・東海編】各ブランド・イメージ項目で第1位になった大学(49項目:ビジネスパーソンベース)
  • 【北陸・東海編】6因子別ランキング(ビジネスパーソンベース)
 日経BPコンサルティングは2020年11月25日、「大学ブランド・イメージ調査2020-2021」の結果を発表した。北陸・東海の65校のうち、総合力ランキング1位となったのは、北陸が「金沢大学」、東海が「名古屋大学」であった。

 「大学ブランド・イメージ調査」は、全国の主要大学(医科大学や体育大学、短期大学などが除外)の「大学ブランド総合力」を算出したインターネット調査。14回目となる今回は、全国の主要大学計457大学について、各地域に住むビジネスパーソン、中学生以上の子どもがいる父母、教育関連従事者に回答を依頼し、大学や学生へのブランド・イメージ49項目を測定。それらから大学ブランド総合力(偏差値)を算出して、ランキング化している。調査期間は2020年7月22日~8月24日。北陸・東海編の有効回答数は3,737件。

 北陸・東海編のノミネート大学は65校。総合力ランキング1位は、北陸(富山県・石川県・福井県)が「金沢大学」69.1ポイント、東海(愛知県・岐阜県・静岡県・三重県)が「名古屋大学」94.0ポイント。「名古屋大学」は、北陸・東海編の総合順位で11年連続の1位となった。

 総合力ランキングの2位以下は、北陸が2位「金沢工業大学」57.8ポイント、3位「福井大学」48.3ポイント、4位「富山大学」48.0ポイント、5位「福井県立大学」46.7ポイント。東海が2位「中京大学」71.4ポイント、3位「南山大学」69.2ポイント、4位「名城大学」64.8ポイント、5位「名古屋市立大学」62.4ポイント。

 前回と比べた総合力上昇ランキングでは、「名城大学」が5.8ポイント上昇し1位。2位が「中京学院大学」5.7ポイント増、3位が「南山大学」「東海学園大学」でいずれも5.6ポイント増となっている。

 大学に関する49項目のイメージについて、「いま注目されている、旬である」は、「中京大学」「名城大学」が同ポイントで1位。コロナ禍でスポーツイベントが相次いで中止されたが、中京大学はスポーツ関連の取組みを継続した。その結果、「いま注目されている」として評価されたという。

 名城大学は、調査前年となる2019年後半に吉野彰教授がノーベル化学賞を受賞した。3人以上のノーベル賞受賞者が在籍した私立大学は名城大学が国内初で、その結果、各イメージスコアが上昇し、ブランド総合力上昇ランキングで1位、北陸・東海編全体のブランド総合力も5ランク上昇している。

 因子分析によって49項目のイメージを関連性の高い6つのグループ(6因子)に分類すると、「上品・誠実」で3年ぶりに1位となったのは「椙山女学園大学」。椙山女学園大学は、就職・資格取得支援やグローバル教育に力を入れており、差別化を図っている。最近では、核となる強いイメージを維持しつつ、ほかに特徴的なイメージを継続して訴求し続けることも、大学ブランド戦略としては重要だという。

◆大学ブランド総合力ランキング(ビジネスパーソンベース)
【北陸】
1位:金沢大学
2位:金沢工業大学
3位:福井大学
4位:富山大学
5位:福井県立大学

【東海】
1位:名古屋大学
2位:中京大学
3位:南山大学
4位:名城大学
5位:名古屋市立大学
《外岡紘代》

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