【大学入学共通テスト2021】診断書なくても追試受験可能

 大学入学共通テストの受験について、文部科学省の萩生田光一大臣は2021年1月12日、発熱など体調が悪い受験生が追試験を申請する際、診断書の提出がなくても受験を認める方針を示した。追試験や特例追試験の受験選択を含めた柔軟な対応を受験生に呼びかけている。

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 大学入学共通テストの受験について、文部科学省の萩生田光一大臣は2021年1月12日、発熱など体調が悪い受験生が追試験を申請する際、診断書の提出がなくても受験を認める方針を示した。追試験や特例追試験の受験選択を含めた柔軟な対応を受験生に呼びかけている。

 1月12日に会見した萩生田大臣は、1月16日から始まる2021年度(令和3年度)大学入学共通テストについて、当初は診断書の提出を必須としていたが、「自己申告であっても認めるということにした」と説明。「受験生の場合は自分で積み上げてきたものがあるから、当日多少体調が悪くても無理をする可能性があるが、こういう事態で試験をやるわけだから、慎重に大事をとってもらい、チャンスを複数回用意しているので、現場に来てから具合が悪いということであれば正直に申し出をしていただきたい」と語った。

 また、「健康管理をしっかりして、柔軟な対応をとっていただきたい」としたうえで、「万が一、ご自身で意識がある場合には他の受験生に迷惑をかけないよう別の選択をしていただくことをお願いしたい」と述べた。

 大学入学共通テストの新型コロナウイルス感染症対策については、大学入試センターが1月9日に内容を更新。「発熱等の症状があるため発熱相談センターに相談したところ、医療機関を受診せずに自宅でしばらくようすを見るようにと言われた」などの理由で、医師の診断書を入手できない場合、追試験の受験申請は、受験票に記載されている「問合せ大学」にまず電話連絡する必要がある。そのうえで、試験場コード、受験番号、氏名、検温結果、現在の具体的な症状、相談を行った発熱相談センターの名称および相談日について、受験者本人が自署した書面をFAXやメールなどで提出する。

 大学入試センターでは、追試験の申請には、原則として医師の診断書(治療期間が明記されたもの)の提出を求めているが、診断書が提出できない場合でも追試験の受験を申請できる場合があるとしている。
《奥山直美》

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