【中学受験2021】本番直前の心構えとアドバイス…SAPIX、首都圏模試、四谷大塚、日能研

 リセマムの過去の記事の中から、2021年の中学入試本番直前の受験生や保護者に向けた試験直前の心構えについてピックアップし、紹介する。

教育・受験 小学生
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 2021年2月1日、いよいよ東京・神奈川の私立中学校入学試験の解禁日を迎える。

 リセマムはこれまで、中学受験に向け取材を重ねてきた。今回は過去の記事の中から、2021年の中学入試本番直前の受験生や保護者に向けた試験直前の心構えについてピックアップし、紹介する。

SAPIX(サピックス)小学部 教育情報センター本部長
広野雅明氏



 広野氏は「【中学受験2021】受験者総数と1人当たりの受験校数は減少か…サピックス小学部」の中で、保護者に向けて「入試時期が近くなると学校や塾を休んで家で勉強する子も今年は増えると思います。リスクを鑑みたうえでの家庭の判断なので、絶対休んではダメとも、休んでともいえません。ただ、休むことでお父さんお母さんと家で一緒にいる時間が増えることが、プラスにもマイナスにも働くこともあると頭に入れておいてください」とアドバイス。

 そして「いつも以上に目が届く分、どうしても子どものマイナス面に目がいきがちですが、そうではなく、きちんとできているところを評価してほしいです。これからの時期は特に、ささいなことでも褒めてあげてプラス思考でいられるように」とメッセージをくれた。

首都圏模試センター取締役教育研究所長
北一成氏



 北氏は、「【中学受験2021】入試多様化や高校募集停止の影響に注視…首都圏模試センター」のインタビューで、コロナ禍で受験するという状況を見越し、小学6年生と保護者に「第2波、3波がきたとしても落ち着くこと。学校側も、自分のところを選んで願書を出してくれた受験生が、受験できるような措置を必ずとってくれるはずです」とコメント。

 そして、「よくお話させていただくのですが、1995年の阪神淡路大震災のときも兵庫県の入試が1か月延期になりました。試験前日まで校舎が自衛隊の駐屯地として使われていたり、避難所からリヤカーで試験会場にやってきた受験生とご家族もいました。学校も受験生も大変な思いをしながらも入試は行われました。来年2021年入試の中学受験生も、コロナ禍中の入試という経験や困難を乗り越え、精神的に強くなってほしいと願っています」と語ってくれた。

四谷大塚 情報本部本部長 中学情報部
岩崎隆義氏



 岩崎氏は、「【中学受験2021】受験者数は昨年に引き続き増える傾向…四谷大塚」のインタビューで、保護者に向けて次のように語ってくれた。「試験中は最後の1分1秒まで無駄にするな、見直せと伝えていますが、1点の差で合格か不合格か決まる年もあるという現実を見て、1点の重みを自覚する6年生をたくさん見てきました。保護者の方もこのくらいの時期になると、試験のたびに成長する我が子の姿を実感するはずです」。

 また「今年はコロナもありインフルエンザもありと、体調を整えるのが大変な年ですが、とにかく2月1日に無事に子どもを送り出したら、親のできることは終わり。会場に向かう後ろ姿をみて『今日までよくやってきた』そんな心境になれるような受験を迎えてほしいと心から思います」とコメントを寄せてくれた。

日能研 常務取締役
茂呂真理子氏



 茂呂氏は、「【中学受験2021】緊急時対応に期待か、コロナ禍で私学志願者増加…日能研」で、ラストスパートをかける小学6年生に向けて、次のようなアドバイスを送ってくれた。

 「特に今年の6年生はやれなかったことが残っているという不安や焦りもあると思いますが、そこをどう乗り越え、切り替えて受験に向かうかがとても大切。悲観的に捉えるのではなく、今だからこそできる学びを成長実感をもちながらひとつひとつ大切にしてほしいです。

 6年生にもなると『この学校に行きたい』という気持ちをずっと温めてきたと思います。今まで積み重ねてきた時間や、自分で育てた自分は裏切りません。未来の自分を育てていく場所を、どう選んでどのように決めたのか、自分で決めたその道を信じて、全力で進んでほしいと心から願っています」。

努力は自分を裏切らない



 中学入試は親子にとっての試練ともいえる。しかも今年の受験生とその家族には、昨年の春先の全国一斉休校の影響やその後の新型コロナウイルスの感染症対策に心を砕く必要があるなど、例年にない努力も強いられてきており、その苦労はいかばかりかとしのばれる。

 そんな状況下でもこれまでひたむきに頑張ってきた子どもと、伴走してきた保護者の皆様に、まずはエールを送りたい。そして来るべき春を皆が笑顔で迎えられるよう、心から祈っている。
《編集部》

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