JR西日本は6月17日、関西の鉄道事業者としては初めてリアルタイムな列車混雑状況の提供を開始した。これは車両に搭載されている「モニタ状態監視装置」から地上の処理装置へ送られる乗車率などのデータを加工した情報を、JR西日本が提供する移動生活ナビアプリ『WESTER』で提供するもの。列車ごとや号車ごとの混雑状況のほか、車内温度、列車走行位置、遅延状況をリアルタイムに把握できるほか、弱冷房車や女性専用車、車椅子・ベビーカースペースなどの車両設備情報も確認できる。現在の対象列車は大阪環状線と桜島線(JRゆめ咲線)で運用されている323系で、大阪環状線を通る関空快速や紀州路快速、大和路快速は含まれない。今後は利用状況やシステムの整備状況を踏まえて、2022年春頃に東海道・山陽本線(JR京都線・JR神戸線)などにも導入する計画。