西日本を中心に、これまでの大雨により土砂災害の危険度が高まっている所や、増水している河川がある。今後18日にかけて北日本も含めた広い範囲で大雨となる所がある見込み。特に今後非常に激しい雨が降り続いた場合、土砂災害が多発するおそれがある。
以下、国交省が17日14時00分現在でまとめた被害状況に各事業者の情報を補足した。
●道路
高速道路の被災による通行止めは22時50分現在、中央道・岡谷JCT~飯田IC(土砂流入)と長崎道・東背振IC~伊賀大和IC(切り土法面変状)の2路線。
雨量規制基準超過による通行止めは22時50分現在、長崎道・長崎多良見IC~長崎IC、南九州道・市来IC~鹿児島西IC、阪和道・湯浅御坊道路(印南IC~御坊IC)の3路線。今後、通行止めが予想される区間は東海北陸道、南九州道、中国道など。
有料道路の雨量規制基準超過による通行止めは23時10分現在、ながさき出島道路と指宿有料道路の2路線。
直轄国道では、被災による通行止めは12時00分現在、4路線4区間。国道1号・滋賀県大津市(土砂流入)、国道161号・滋賀県大津市(路面冠水、土砂崩れ)、国道41号・岐阜県下呂市(護岸流出)、国道19号・岐阜県中津川市(路肩崩落)の各地。
自動車道事業者は伊吹山ドライブウェイが全線通行止め。箱根ターンパイクの通行止めは解除された。伊吹山ドライブウェイも18日8時に開通予定だ。
【8/18(水)午前8時より営業再開予定】
— 伊吹山ドライブウェイ(公式) (@ibukiyama_drive) August 17, 2021
伊吹山ドライブウェイは大雨のため現在全線通行止めを行っております。営業再開は8/18(水)午前8時を予定しております。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。 pic.twitter.com/k3lvhzApTk
●バス
高速バスは11時15分現在、56事業者172路線が運休、8事業者15路線が一部運休。運休は大分交通、長崎県交通局、西肥自動車など。
路線バスは同じく11時15分現在、17事業者20路線が運休、21事業者28路線が一部運休。運休は昭和自動車、さいかい交通、九州産交など。
●鉄道
主な施設被害は12時00分現在、在来線・民鉄6事業者8路線10区間。被害は以下の通り:JR東日本中央線・岡谷駅~辰野駅(土砂流入)、JR東日本中央線・辰野駅~塩尻駅、JR東海中央線・上松駅~倉本駅間(土砂流入)、JR東海中央線・贄川駅~木曽平沢駅間(土砂流入)、JR東海飯田線・宮木駅~辰野駅間(橋梁傾斜)、JR西日本山陽線・小野田駅~厚狭駅間(道床流出)、JR九州久大線・杉河内駅~北山田駅間(第十玖珠川橋損傷の可能性、確認中)、JR九州佐世保線・北方駅~高橋駅間(線路冠水)、アルピコ交通上高地線・西松本駅~渚駅間(橋梁傾斜)、明知鉄道明知線・阿木駅~飯羽間駅間(バラスト流出)、。
JR東海中央線・古虎渓駅構内と松浦鉄道西九州線・夫婦石駅~金武駅間(法面崩壊)は運転再開。
運転見合わせは同じく12時00分現在、在来線・民鉄の11事業者30路線。