児童虐待根絶へ、文科大臣が保護者・学校関係者らにメッセージ

 文部科学省の末松信介大臣は2021年10月26日、保護者や学校関係者らに向けて、メッセージ「児童虐待の根絶に向けて~地域全体で子供たちを見守り育てるために~」を発信。また同日、虐待等で悩む児童らに向けたメッセージ「全国の子供たちへ」も発信した。

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保護者、学校関係者、地域の皆さまへ「児童虐待の根絶に向けて~地域全体で子供たちを見守り育てるために~」
  • 保護者、学校関係者、地域の皆さまへ「児童虐待の根絶に向けて~地域全体で子供たちを見守り育てるために~」
  • 文部科学大臣メッセージ「全国の子供たちへ」の発信について
 文部科学省の末松信介大臣は2021年10月26日、保護者や学校関係者らに向けて、メッセージ「児童虐待の根絶に向けて~地域全体で子供たちを見守り育てるために~」を発信。また同日、虐待等で悩む児童らに向けたメッセージ「全国の子供たちへ」も発信した。

 毎年11月は児童虐待防止推進月間とし、家庭や学校、地域等社会全般にわたり、児童虐待問題に対する深い関心と理解を得ることができるよう、期間中に児童虐待防止のための広報・啓発活動等のさまざまな取組みを集中的に実施している。子供たちへの虐待は、児童相談所の相談対応件数(速報値)が初めて20万件を超える等、極めて深刻な状況にあることから、児童虐待防止推進月間にあわせ、保護者や学校関係者、地域の人に向けて、児童虐待の根絶に向けたメッセージを発信した。

 メッセージでは、「新型コロナウイルス感染症の影響による生活不安やストレス等に伴い、児童虐待のリスクが一層高まっています。児童虐待により子供たちが傷つき、亡くなるようなことは、何としても無くさなければなりません」「児童虐待の防止には、家庭・学校・地域が一丸となって子供たちを見守り、育てることが重要です」と述べている。

 また、保護者には「心に余裕がない時はストレスの解消など、皆さま自身が休むことも大切です。子育てに不安や悩みがある時には、身近な人に相談したり、自治体の相談窓口等を頼ったりしてください」、学校関係者には「日頃から子供たちと接する中で、児童虐待と疑われる事案に気付いた際は、速やかにチームとして対応し、市町村や児童相談所に通告するとともに、関係機関と連携して対応してください」と呼び掛けた。

 地域の人には「子供や保護者の様子に関心を持って見守ってください」と呼び掛け、虐待が疑われるサインに気付いた際は、最寄りの児童相談所に繋がる全国共通ダイヤル「189」に相談・通告するよう求めた。

 さらに同日、メッセージ「全国の子供たちへ」も発信。虐待等で自分自身や友達が困っていたら、学校の先生やスクールカウンセラー等、周りの大人に相談するよう語り掛けた。文部科学省Webサイトでは、さまざまな悩みや不安を電話やSNSで相談できる窓口も紹介している。
《桑田あや》

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