不登校中の日中の過ごし方は「趣味・遊び」外出は週1以下

 成基が運営する不登校に関する情報提供メディア「ツナグバ」は2023年9月25日、不登校になった子供の日中の過ごし方についての調査結果を公開した。不登校中の趣味は、1位「ゲーム」、2位「スマホ」、3位「音楽」となった。

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登校しない間は何をして過ごしている?
  • 登校しない間は何をして過ごしている?
  • 登校していない間の趣味は何?
  • 登校しない間の外出の頻度は?
  • 登校しない間、友人と会う?

 成基が運営する不登校に関する情報提供メディア「ツナグバ」は2023年9月25日、不登校になった子供の日中の過ごし方についての調査結果を公開した。不登校中の趣味は、1位「ゲーム」、2位「スマホ」、3位「音楽」となった。

 調査は、2023年7月21日から8月2日にかけて不登校の経験をもつ人を対象にインターネットで実施した。有効回答数は296名。

 「登校していない間、日中何をして過ごすか」を尋ねたところ、もっとも回答が多かったのは「趣味や遊び」46.0%となった。その他の回答には「フリースクールや適応指導教室に通っている」「家事をしている」などの回答があり、学校以外のルーティンワークが成立している人も多いようだ。一方で「何もしない」という回答が2番目に多く、「何かしたいが不安で何もする気になれない」「誰とも関わることがないのは辛い」といった声が寄せられたという。学校や保護者以外の、周囲のサポートの必要性を感じる結果となった。

 「趣味や遊び」の内容は、1位「ゲーム」28.7%、2位「スマホ」16.3%で、2つの回答をあわせるとおよそ2人に1人が回答している結果となった。ツナグバによると、不登校関連の保護者の悩みの中で、子供のゲームやネット依存に関するものは多いが、自宅にいる時間が長いためにゲームやスマホへの依存率が高くなる傾向があるという。

 「やることがなくずっとゲームや動画を見ている」「ほかにやることがなくなり、ダラダラSNSを見ている」などの回答も多く、生活が代わり映えせず、他に興味をもてることを見つけられないことが原因の1つにあるのではないかと推察されるという。3位以下に「音楽」「読書」「絵・イラスト」「漫画・アニメ」「スポーツ」などが続いており、趣味を楽しんでいるようすもうかがえる。

 登校しない間の外出頻度は、7割超が「週に一度以下しか外出しない」と回答し、同じく7割の人が「友人と会うことがない」と回答した。回答者ごとにみると、外出や友人と会う頻度が低い人ほど、ネット・ゲームを趣味にして過ごしていることが多い傾向があったという。一方、外出の頻度が高い人や友人に頻繁に会う人は「スポーツ」「テレビ番組」「読書や漫画」といったコンテンツを趣味としている人が多く「友達と一緒にサッカーをしている」「紹介された漫画にはまっている」など、周囲の影響により興味を広げて活動しているようすが想像できる結果となった。

《中川和佳》

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