ユーキャン新語・流行語大賞2021「リアル二刀流」他ノミネート語30発表

 今年話題となったことばを選ぶ「ユーキャン新語・流行語大賞2021」のノミネート語30が、2021年11月4日に発表された。「チキータ」「ゴン攻め/ビッタビタ」「ぼったくり男爵」等、東京オリンピック・パラリンピック関連の言葉がもっとも多くノミネートした。

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「現代用語の基礎知識」選「ユーキャン新語・流行語大賞」第38回 2021年 ノミネート語
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 今年話題となったことばを選ぶ「ユーキャン新語・流行語大賞2021」のノミネート語30が、2021年11月4日に発表された。「チキータ」「ゴン攻め/ビッタビタ」「ぼったくり男爵」等、東京オリンピック・パラリンピック関連の言葉がもっとも多くノミネートし、盛り上がりを反映したノミネート語となった。

 「現代用語の基礎知識」選「ユーキャン新語・流行語大賞」は、その年に発生したさまざまな「ことば」の中で、軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選出するもの。1984年の創始以来、その年の「現代用語の基礎知識」に収録された用語をベースにノミネート語を選出し、選考委員会による選考を経て12月初めにトップテン、年間大賞語を表彰している。

 「現代用語の基礎知識」は2020年版より「この1年の言葉と世相を記録する年鑑雑誌」として大幅にリニューアル。従来1,000ページを超えるボリュームある冊子だったものから、352ページとコンパクトサイズで手に取りやすい価格に変更。「自分の興味」を超えて、あらゆるジャンルの新語・新知識を知ることができる1冊となっている。

 2021年のノミネート語の中で存在感を放ったのが、東京オリンピック・パラリンピックに関連する言葉。「チキータ」「スギムライジング」といった世間を魅了した技の名前や、「ゴン攻め/ビッタビタ」「13歳、真夏の大冒険」等の話題となった解説・実況のセリフ、開会式で話題となった「ピクトグラム」、オリンピック開催を推し進めたIOC(国際オリンピック委員会)トーマス・バッハ会長を揶揄した呼び名「ぼったくり男爵」等、9語がノミネートした。

 1年の大半を緊急事態宣言とまん延防止等重点措置の中で過ごした2021年。コロナ関連の言葉は前年の15語を下回ったものの、「人流」「副反応」「変異株」「黙食/マスク会食」等、7語ノミネートされた。また、「SDGs」「ジャンダー平等」「Z世代」「ヤングケアラー」等、少し前に生まれた言葉が多くの人の目に耳に届き大衆に定着したことで流行語に選ばれるといった傾向もみられた。

 流行や世相を反映した言葉では、現役女子高生Ado(アド)の独特の歌声とインパクトのある歌詞でブームを巻き起こした「うっせぇわ」や、実在の競走馬を擬人化したスマホ・パソコン向けゲームから火がついた「ウマ娘」、自身の好きなメンバーを応援する活動「推し活」等がノミネート。その他、日本だけでなくアメリカをも席巻した大谷翔平から「ショータイム」と「リアル二刀流」の2語が選ばれた。

 「新語・流行語」は、姜尚中氏(東京大学名誉教授)、金田一秀穂氏(杏林大学教授)、辛酸なめ子氏(漫画家・コラムニスト)、俵万智氏(歌人)、室井滋氏(女優・エッセイスト)、やくみつる氏(漫画家)、大塚陽子氏(「現代用語の基礎知識」編集長)で構成された選考委員会による選考を経て、12月初めにトップテン・大賞語が発表される。
《畑山望》

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