順天堂大学大学院医学研究科スポートロジーセンターの研究グループは、都内在住の高齢者を対象とした調査により、中学・高校生期と高齢期の両方の時期に運動習慣がある女性では骨密度が高く、骨粗鬆症のリスクが低いことを明らかにした。研究は2021年12月19日付で、「Journal of Clinical medicine」のオンライン版で公開された。
そこで順天堂大学大学院医学研究科スポートロジーセンターの研究グループは、都市部在住高齢者のコホート研究「Bunkyo Health Study(文京ヘルススタディー)」において、中学・高校生期および高齢期の運動習慣と、骨密度や骨粗鬆症の有病率との関連についての研究を行った。
研究では、まず東京都文京区在住の高齢者のコホート研究「Bunkyo Health Study」に参加した65~84歳の高齢者1,596名(男性681名、女性915名)を対象とした、質問紙調査を実施。中学・高校生期に運動部活動をしていたかどうかで、中学・高校生期の運動習慣の有無を、現在運動習慣があるかどうかで高齢期の運動習慣の有無をそれぞれ定義した。