第6波で子供の感染症増…自宅療養のポイント改訂

 国立成育医療研究センターは2022年2月10日、「新型コロナウイルスに感染したお子さんが『自宅療養』される際のポイント(2月10日改訂版)」をWebサイトに掲載した。第6波で子供の感染者数が増える中、観察のポイントや自宅療養の際のポイントをまとめている。

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新型コロナウイルスに感染したお子さんが「自宅療養」される際のポイント(2022年2月10日改訂版)
  • 新型コロナウイルスに感染したお子さんが「自宅療養」される際のポイント(2022年2月10日改訂版)
  • 自宅療養者向けのハンドブック
  • 家族で守ろう10の約束
 国立成育医療研究センターは2022年2月10日、「新型コロナウイルスに感染したお子さんが『自宅療養』される際のポイント(2月10日改訂版)」をWebサイトに掲載した。第6波で子供の感染者数が増える中、観察のポイントや自宅療養の際のポイントをまとめている。

 国立成育医療研究センターによると、子供の新型コロナウイルス感染症は多くの場合は軽症だが、第6波では新型コロナウイルス感染症にともない、のどの奥が腫れて声がかすれる、息を吸うときにヒューヒューと音が出る、犬の鳴き声のようなケンケンするかん高い咳がでる「クループ症候群」や、発熱した際に起こるけいれん発作「熱性けいれん」をともなう子供がみられるようになっているという。

 自宅療養では、子供の機嫌、食欲、顔色、呼吸のようす、意識はおかしくないか等を観察し、機嫌がよく、食欲があり、顔色が普通であれば基本的には心配いらないという。逆に、意識がはっきりしない、機嫌が悪い、食欲が低下している、水分がとれない、顔色が悪い、息苦しそう、嘔吐を繰り返すといった場合は、担当保健所またはかかりつけ医に早めに相談するよう勧めている。けいれんしている場合は救急車を呼ぶ等、すみやかに病院を受診すること。

 家庭内で感染を広げないための対策としては、東京都が公開している「自宅療養者向けのハンドブック」がわかりやすいとして紹介。特に自宅での感染予防として「部屋を分ける」「感染者・世話をする人がお互いにマスクをする」「日中はできるだけ換気する」等、8つのポイントを示している。

 加えて、特に子供のケアをする際に重要なポイントを記載。2歳未満の子供は息が詰まる等の危険があるためマスク着用は避ける。2歳以上の子供は1人で休んでいるときのマスク着用は必要ないが、世話をする際は可能な限り子供も家族もマスクを着用する。新型コロナウイルスは便にも排出されるため、おむつ交換用のシートを使用する等おむつの取扱いに気を付ける。抱っこや添い寝をする場合は家族がマスクを着用し、可能な限り使い捨てエプロンや手袋を使用する等のポイントを示している。

 また、東京都が作成した自宅療養中の留意点を毎日チェックできる「家族で守ろう10の約束」のデータを掲載。近くの保健所やかかりつけ医の電話番号を記載する個所もあり、ダウンロードしあらかじめ書いておくと便利だとして利用を勧めている。
《畑山望》

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