卒入園・卒入学最新事情調査「式典の実施予定は3割」

 卒園入園・卒業入学の最新事情について、式典の実施予定があるのはわずか3割で「人数制限」の条件付きが4割以上であることや、式典の内容に変化があること等が、スタジオアリスが2022年2月28日に公表した「卒入園・卒入学に関する最新事情調査」から明らかになった。

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式典の実施予定
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  • 卒入園・卒入学式典の実施方法
  • 卒入園・卒入学をどのように祝ったか・祝う予定か
  • 卒入園・卒入学の写真は今後も撮りたいと思うか
  • ランドセルは誰が購入したか・購入価格帯
  • 入園にあたり不安なこと・期待すること
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 卒園入園・卒業入学の最新事情について、式典の実施予定があるのはわずか3割で「人数制限」の条件付きが4割以上であることや、式典の内容に変化があること等が、スタジオアリスが2022年2月28日に公表した「卒入園・卒入学に関する最新事情調査」から明らかになった。

 「卒入園・卒入学に関する最新事情調査」は入園前~小学校1年生の子供をもつ男女250名と、小学校6年生~中学校1年生の子供をもつ男女250名の計500名を対象にWebアンケート調査で実施した。調査期間は2022年1月31日~2月1日。

 卒入園・卒入学の式典の実施有無や出席者、卒入園・卒入学のお祝いの方法や、入園時の不安や期待等、子供の卒入園・卒入学に関するさまざまな実態について調査した。

 子供の所属する、または所属する予定の園・学校で、卒園式・卒業式と、入園式・入学式の式典が実施される予定があるかについて調査した。すると、卒園式・卒業式、入園式・入学式ともに「ある」と回答したのは約3割だった(卒園・卒業34.4%、入園・入学31.8%)。両者とも、「ない」が25.8%、「目途が立っていない」が7.2%と、実施しない判断を下したり、目途が立っていなかったりする園や学校が多いことがうかがえた。

 また、卒園式・卒業式、入園式・入学式の実施予定があると回答した人に、実施方法について聞いたところ、どちらも「対面」が多い結果になった(卒園・卒業50.6%、入園・入学51.6%)。しかし、「対面だが人数制限がある」という条件付きの園や学校が卒園・卒業45.9%、入園・入学43.4%で約4割にのぼった。

 次に卒園・卒業、入園・入学の「お祝い」について、卒園・卒業をどのように祝うか聞いたところ、「記念写真を撮る」親が多いことが判明した(卒園・卒業60.4%、入園・入学64.0%)。また、「外食でご馳走を食べる(卒園・卒業29.6%、入園・入学27.0%)」、「自宅でご馳走を食べる(卒園・卒業21.8%、入園・入学23.0%)」といった、食事でのお祝いにも票が集まった。

 「記念写真を撮る」と回答した親に、子供の卒入園・卒入学の記念写真は今後も撮影したいか聞くと、「そう思う」と回答した人が67.0%で、「どちらかといえばそう思う」が30.5%、あわせると97.5%が撮影したいと回答した。

 2022年、式典に出席する予定がある親では「そう思う」が75.1%で7割以上という結果になり、子供の大事な節目を、記念写真に残したいと考える親が多いことがわかった。

 次に、入学前に用意する代表的なランドセルは、誰が購入することが多いのか調査すると、36.2%が、子供の親である「自分」が購入、または購入予定であることがわかった。

 一方で、「父方の親」が15.8%、「母方の親」が24.0%で多く、子供の祖父母では母方の親が購入する機会が多いことが明らかになった。母親のデザインの好みや価格等を伝えやすいことが要因として推測できる。

 また、ランドセルの価格について聞くと、「5万円以上~7万円未満」がもっとも多く35.8%、ついで「4万円以上~5万円未満」が22.7%、「3万円以上~4万円未満」が14.6%だった。6年間子供が使うものだからこそ、一定の質を見越した比較的中堅価格のランドセルを選ぶ傾向があるといえる。

 次に、子供の入園にあたり、どのような不安がある(あった)のか聞いてみると、「集団生活に馴染めるか」が52.2%、「友達ができるか」が51.8%だった。初めての他人との関わり合いに不安を抱く親が多いことがわかった。

 また、入園にあたり、園に期待する(した)ことについて聞くと、特に多かったのは「コミュニケーション力を育ててほしい」が49.6%で、「社会のルールやマナーを教えてほしい」が47.2%、「道徳や思いやりを教えてほしい」が43.6%だった。社会で生きていくために必要なことを学ばせたいという親心がわかる結果となった。

 最後に、自分の卒業式・入学式と子供の卒業式・入学式で祝い方の違いや変化を感じたことについて聞くと、「式典の内容が簡素化されたような気がする」「コロナ禍でマスク写真となったのが悲しい」「親の平均年齢が意外と高い」等があった。子供を産む年齢の変化や、コロナ禍等の時代背景によっても変化がみられることがわかった。
《鈴木あさり》

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