ソフトバンクグループ会社のヘルスケアテクノロジーズは、自治体向けに子育て支援のDX（デジタルトランスフォーメーション）をサポートするデジタル子供手帳「てくてく」の提供を2022年5月末から開始する。導入無料。申込みを受け付けている。 厚生労働省は、子育ての分野において、母子健康手帳や予防接種記録のデジタル化を推進している。このような背景を踏まえて、ヘルスケアテクノロジーズは、自治体による子育て支援のDXをサポートするスマートフォンで手軽に利用できる子育て支援ツールとして「てくてく」を提供する。 「てくてく」は、ソフトバンクのICT（情報通信技術）の活用により、子供の成長に寄り添い、より安心して育児ができる社会の実現に貢献することを目的としている。また、子育てにおいて気になることがある場合、専門機関への早期の相談を促すことで、子育てに悩む保護者の孤立を防止することを目指している。 「てくてく」は、「母子手帳」機能や「妊娠・子育てコラム」、行政手続きへのアクセス等をワンストップで提供するスマートフォン向けの無料のWebサービス。自治体は「てくてく」を無料で導入することができ、当該地域に居住の「てくてく」の利用者に、子育てに役立つ各種お知らせを配信することが可能。また、今後自治体向けの機能・サービスを拡充する予定でいる。 「母子手帳」機能は、母子健康手帳の省令様式に準拠している。妊娠中や出産時の記録に加えて、おもに0歳～6歳の子供の成長や健診結果、予防接種の記録等を付けることができる。「妊娠・子育てコラム」では、医療の専門家による監修のもと、妊娠中や出産時、産後に役立つ情報を提供する。 コラムのコンテンツの提供等は、ライフネット生命保険が協力する。また、「発達アセスメント」機能の追加を、2022年中に予定している。月齢ごとに設定されたチェック項目に沿って子供の発達状態を確認し、必要に応じて自治体が設置する専用窓口への相談を促す。これは、従来の母子健康手帳にはない機能。さらに、食事や睡眠等の生活に関する記録を付けることができる「育児記録」機能や、各種予防接種のスケジュール管理ができる機能を追加する他、ヤフーとの連携により、妊娠の届け出や児童手当の現況届等の行政手続きをオンラインで申請できる「Yahoo!くらし」に、「てくてく」から直接アクセスできるようにする予定。2023年以降には、政府が運営するオンラインサービス「マイナポータル」の予防接種記録を「てくてく」に自動的に反映することも見据えている。 なお、ヘルスケアテクノロジーズが提供のヘルスケアアプリ「HELPO（ヘルポ）」を、子育て支援ツールとして「てくてく」とあわせて利用することができる。「HELPO」アプリは、医師や看護師、薬剤師等の医療の専門家が24時間365日、チャット形式で健康相談に対応。かかりつけの病院が開いていない休日や深夜、急に体調変化が起きた際にも気軽に利用できる。子供の健康や発達状態だけでなく、家族の健康に関する相談や、日々の健康・栄養管理に関する質問、適切な診療科の案内にも対応している。また、条件にあわせた病院検索や一般用医薬品等の購入、オンライン診療もできる。 ソフトバンクは、ヘルスケアテクノロジーズが「てくてく」を開発するにあたり、さまざまな自治体から子育て支援に関するニーズについてヒアリングを行い、サービスの企画に協力した。グループ会社であるLINEの法人向けサービスを利用中の自治体を対象に「てくてく」の導入提案・支援を行う他、その他の全国の自治体に「てくてく」を紹介していく。なお、「てくてく」を導入する自治体は、利用者がLINEの自治体公式アカウントから「てくてく」へアクセスできるようにすることが可能。 自治体向けに「てくてく」のオンライン説明会を開催する。今後の日程は5月27日、6月9日、22日。参加には事前の申込みが必要。申込みはWebサイトより受け付けている。◆自治体向け「てくてく」導入提供開始時期：2022年5月末導入料金：無料利用料金：無料利用者向けのおもな機能：・母子手帳・妊娠・子育てコラム・発達アセスメント（提供開始は2022年中）自治体向けのサービス：・お知らせ配信サービス◆自治体向け「てくてく」説明会日時：2022年5月27日（金）13:00～14:002022年6月9日（木）13:00～14:002022年6月22日（水）10:00～11:00対象：自治体会場：オンライン（Zoomウェビナー）申込方法：Webサイトから申し込む
