「いじめ」投稿率が増加、最多投稿は教員への苦情…スクールサイン

 アディッシュは2022年5月26日、いじめ匿名連絡サイト「スクールサイン」の2021年度集計結果を発表。投稿件数がもっとも多かった声は「学校や教員への苦情・不満」。2020年度と比較して、投稿率がもっとも増加したのは「いじめ」だった。

生活・健康 小学生
スクールサインに寄せられた声と割合
  • スクールサインに寄せられた声と割合
  • 「いじめ」と「いじめを含む投稿全体」本人/第三者連絡の内訳
  • 被害者名/加害者名記載有無の内訳
  • 曜日別・時間帯別投稿割合(2021年度)
  • 曜日別・時間帯別投稿割合(2020年度)
  • 調査概要
 アディッシュは2022年5月26日、いじめ匿名連絡サイト「スクールサイン」の2021年度集計結果を発表。投稿件数がもっとも多かった声は「学校や教員への苦情・不満」。2020年度と比較して、投稿率がもっとも増加したのは「いじめ」だった。

 「スクールサイン」は、子供が匿名でいじめや悩みごとを学校に連絡できるWebサイト。アディッシュは、2021年度にスクールサインを契約していた全国の小中高校の生徒が投稿した1,705件の声を、専門調査員による投稿分類方式で集計。調査期間は、2021年4月~2022年3月。

 集計の結果、2021年度もっとも多かった内容は「学校や教員への苦情・不満(24.5%)」、ついで「いじめ(18.3%)」、「生活態度(17.7%)」。これら3項目はいずれも2020年度に比べ投稿割合が増加している。「学校や教員への苦情・不満」は、2020年度比6.3ポイント増で、新型コロナウイルス感染症に対する学校の対応への不安・不満の他、児童生徒への指導に関する意見等が散見された。一方、増加率がもっとも高かったのは、「いじめ」に関する投稿で、2020年度より7.5ポイント増加。続く「生活態度」も2020年度より4.6ポイント増加した。

 もっとも増加率が高かった「いじめ」について、被害者本人からの投稿割合は、前年度比7.9ポイント増の25.6%だった。また、「いじめを含む投稿全体」においても同様に、前年度比10ポイント増の31.5%となった。

 被害者名・加害者名の記載有無別でみてみると、「被害者名あり・加害者名あり」は前年度比1.5ポイント増、「被害者名あり・加害者名なし」は、前年度比15.5ポイント減、「被害者名なし・加害者名あり」は、前年度比8.2ポイント増だった。このような結果になったのは、2021年度は「学校や教員への苦情・不満」に分類される投稿が増加し、教員名を加害者として記載、被害者となる特定の児童生徒名は記載のない訴えが多かったことによるものと考えられる。

 曜日別に投稿件数を集計すると、平日終盤の木曜日と金曜日の合計が、36.7%を占める結果となり、週終わりにまとめて投稿するケースが多く見受けられた。時間帯別の投稿では、深夜帯(午前2時~5時台)が2020年度より3.4ポイント減少し、朝の登校時間帯(午前6時~8時台)と放課後の下校時間帯(午後3時~5時台)が増加。深夜帯の投稿が減少したという結果は、対面授業の再開により生活リズムが正常化してきたことが考えられる。

 2021年度は、対面授業の再開され、日常生活が戻りつつある中、対面でのコミュニケーション増加にともなう「いじめ」と、登下校時の公共交通機関利用マナーに関する「生活態度」が増加するという結果になった。「いじめ」については、文部科学省による「令和2年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要」で、認知件数が2020年度は前年度よりも減少したことが公表されていたが、今回の集計結果から、2021年度の文部科学省が公表する「いじめ」認知件数は増加に転じることが予想される。

いじめと戦う!プロの対応術: マンガで解説
¥1,650
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《川端珠紀》

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top