【高校受験2023】大阪府公立高、調査書の評定方法等発表

 大阪府教育委員会は2022年6月20日、2023年度(令和5年度)大阪府公立高等学校入学者選抜の実施校や学力検査の問題、配点等の選抜方法を発表した。また、調査書評定の府内統一のルールと、調査書の3年生の評定についても同時に公開した。

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 大阪府教育委員会は2022年6月20日、2023年度(令和5年度)大阪府公立高等学校入学者選抜の実施校や学力検査の問題、配点等の選抜方法を発表した。また、調査書評定の府内統一のルールと、調査書の3年生の評定についても同時に公開した。

 2023年度大阪府公立高校一般入学者選抜の全日制課程(調査書を要しない選抜を除く)は、学力検査と調査書の総合点により選抜を行う。学力検査は国語・社会・数学・理科・英語の5教科(各90点)の450点満点で算出。調査書は、副教科を含めた9教科評定(各50点)の450点満点で算出(3学年評定は6倍、1・2学年評定は2倍)する。

 総合点算出の際は、教育委員会が定める倍率の中からあらかじめ各高等学校長が選択し、教育委員会が決定したタイプにより、「学力検査の成績」と「調査書の評定」にそれぞれの倍率をかけて合計する。タイプは5種類あり、学力検査の成績と調査書の評定が、7対3から3対7程度。たとえば、タイプIでは学力検査は1.4倍(630点)、調査書の評定は0.6倍(270点)となる。

 合格者を決める際は、まず総合点の高い者順に募集人員の110%(ボーダーラインを含む)を確保した中から、上位90%に相当する者を合格とする。次に、ボーダーゾーンから、自己申告書や調査書の「活動/行動の記録」の記載内容がその高校のアドミッションポリシーに極めて合致する者を優先的に合格とする。さらに、ボーダーゾーンからの合格者を除いて、改めて総合点の高い者から順に募集人員までを満たすまで合格者を決定していく。

 調査書評定については、チャレンジテストを活用した府内統一ルールを定めており、各中学校は1、2年生の1月のチャレンジテストと、3年生の9月のチャレンジテストの結果を府全体の平均と比較し「評定平均の範囲」を算出し、範囲内にあてはまっているかを確認する。あてはまっている場合には自校で調査書の評定をつけ、あてはまらない場合には、評価方法の見直しを行い適正に評価する。

 中学3年の目標に準拠した評価(いわゆる絶対評価)の基準は、中学2年生時の府全体の「評定分布」の実績をもとに算出。チャレンジテスト実施5教科の評定平均は、府全体の「評定平均=3.54」、その他の4教科の評定平均は府全体の「評定平均=3.61」となった。

 2023年度大阪府公立高校入学者選抜における一般入学者選抜(全日制の課程)は、2023年3月3日と6日、7日に出願を受け付け、3月10日に学力検査を実施。合格者発表は3月20日に行う。

 その他、実施校一覧、学力検査の各教科の問題、配点等の詳細は、大阪府Webサイトの資料(PDFファイル)を参考にしてもらいたい。
《川端珠紀》

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