日本科学未来館「ミライキャンフェス」7/8-10

 日本科学未来館は、開館記念日の7月9日を含む、2022年7月8日から10日までの3日間、「Mirai can FES 『ミライキャンフェス』~あなたと未来をつくる3日間~」を開催する。15の限定プログラムと常設展の無料開放、「ジオ・コスモス」の新コンテンツも公開する。

教育イベント 小学生
Mirai can FES 『ミライキャンフェス』~あなたと未来をつくる3日間~
  • Mirai can FES 『ミライキャンフェス』~あなたと未来をつくる3日間~
  • 球体ディスプレイ「ジオ・コスモス」
  • poimo(ポイモ)
  • ちがう種の小鳥が一緒に群れをつくる
  • 世界ではじめて観測された天の川銀河中心のブラックホール(EHT Collaboration)
  • 視覚障害者向け自律型移動支援ロボット「AIスーツケース」
  • 透明字幕パネル「See-Through Captions」
 日本科学未来館は、開館記念日の7月9日を含む、2022年7月8日から10日までの3日間、「Mirai can FES 『ミライキャンフェス』~あなたと未来をつくる3日間~」を開催する。15の限定プログラムと常設展の無料開放、「ジオ・コスモス」の新コンテンツも公開する。

 日本科学未来館は、2021年4月に浅川氏の館長就任に合わせて、新ビジョン「あなたとともに『未来』をつくるプラットフォーム」を掲げた。この本格的な実現に向け、「Mirai can _!(ミライキャン)=『未来は、かなえるものへ。』」を共通テーマに、15の限定プログラムを開催する。初日には、2022年4月にリニューアルした球体ディスプレイ「ジオ・コスモス」の新コンテンツの上映も開始する。特別展「きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ?」も割引料金で観覧できる。

 シンボル展示の「ジオ・コスモス」は、「デジタルで描かれるもうひとつの地球」をコンセプトに新たにスタートする。今回の作品では精緻な科学・統計データにより、自然や人間、また民族や言語等の人間が生み出した文化の多様性を、感じる内容になっている。7月8日、10日は3回、7月9日は4回上映する。上映時間は5分。1階シンボルゾーン、3・5階常設展示ゾーンから自由に見ることができる。

 イベントでは、新ビジョンに基づき「未来」ゾーンと「つくる」ゾーンの2つのエリアを設けている。「未来」ゾーンでは、「Life(ライフ)」「Society(ソサイエティ)」「Earth(アース)」「Frontier(フロンティア)」の4つのテーマを設定し、それぞれ関連したイベントを行う。「つくる」ゾーンでは、未来館をフィールドに研究開発に取り組む12のプロジェクトについて展示や体験会を通して紹介する。

 「未来」ゾーンの「Society」では、特別企画「空想⇔実装『ロボットと描く私たちの未来』」を開催する。未来づくりの原動力のひとつ「空想」とその実現を目指す「実装」に注目し、自由な発想で開発されたモビリティやロボット技術等を体験できる。この企画は8月31日まで開催する。

 「Life」では、「ちがっていても、いっしょに、いきる。」をテーマに、7階イノベーションホールで、7月10日に開催する。ディズニーの人気アニメーション映画「ズートピア」を鑑賞後、小鳥の言語の研究で活躍する京都大学白眉センター特定助教の鈴木俊貴氏を迎えて、異なる種がひとつの群れとして行動する小鳥たちのコミュニケーションのしかたの話を聞きながら、違いを超えてともに生きる社会に必要なものについて、科学コミュニケーターと探る。事前申込制。申込みはWebサイトより受け付けている。

 「Earth」では、「はじめる? つづける? サステナブル―高校生&大学生と語る持続可能な未来―」がテーマのトークセッションを7月9日に、3階常設展内特設「Mirai can」ステージで開催する。当日先着順に参加できる。

 「Frontier」では、「教えて!どうやってブラックホールを『見る』の?」のトークセッションを7月10日に、3階常設展内特設「Mirai can」ステージで開催する。当日先着順に参加できる。2022年5月12日、ブラックホールの画像が公開された。この画像を撮影したのはイベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)国際研究チーム。その日本チーム代表を務めた国立天文台教授水沢VLBI観測所所長の本間希樹先生が登壇する。

 「つくる」ゾーンの特集コーナー「未来をつくる研究ラボ」では、「未来館アクセシビリティラボ」と「研究エリア」で研究を進める全12プロジェクトを、展示を通して一挙に紹介する。研究者の思いを見て感じた来館者からのメッセージは、メッセージカードを通して研究者に届けることができる。

 視覚障害者が自由に街を移動できる「AIスーツケース」体験会を3日間毎日開催する。未来館アクセシビリティラボが研究を進める自律型の移動支援ロボット「AIスーツケース」の体験会は、全盲・弱視者向けの体験会だが、誰でも申し込むことができる回を設けている。事前申込制。申込みはWebサイトで7月7日午後5時まで受け付けているが、先着順で申込みを締め切る。キャンセルの状況により当日の受付もある。

 ろう・難聴者向け展示ツアーを3階常設展示ゾーンで、3日間毎日開催する。7月9、10日は手話通訳が付く回もある。「耳が聞こえる人と聞こえない人とのコミュニケーションをスムーズにしたい」という思いから開発された透明字幕パネル「See-Through Captions」(シースルーキャプションズ)を使って、科学コミュニケーターとともに展示をめぐる。ろう・難聴者と同伴者が対象。1回2組まで。事前申込制。申込みはWebサイトより先着順で受け付けている。空席状況により当日受付もある。5階特設「つくる」ゾーンで受け付けている。

 その他にも、Mirai can FESの3日間限定の「未来を育てよう!未来缶プランター作りワークショップ」等がある。詳細はWebサイトで確認できる。

◆Mirai can FES ーミライキャンフェスー~あなたと未来をつくる3日間~
開催日:2022年7月8日(金)~10日(日)
会場:日本科学未来館 1~7階の各「Mirai can FES」会場
時間:10:00~17:00(入場は閉館の30分前まで)
料金:無料
※会期中、特別展「きみとロボット ニンゲンッテ、ナンダ?」は特別料金

<「ジオ・コスモス」>
上映時間:
2022年7月8日(金)13:15~13:20、15:15~15:20、16:15~16:20
2022年7月9日(土)11:15~11:20、12:15~12:20、13:15~13:20、16:15~16:20
2022年7月10日(日)11:15~11:20、12:15~12:20、14:15~14:20
会場:1階 シンボルゾーン、3・5階 常設展示ゾーンから自由に見ることができる

<Life>
Cinema(シネマ)未来館「ズートピア」ーちがっていても、いっしょに、いきる。
日時:2022年7月10日(日)13:30~16:20
会場:7階 イノベーションホール
登壇:鈴木俊貴氏(京都大学 白眉センター 特定助教)
参加方法:事前申込制
参加方法:Webサイトから申し込む

<Society>
特別企画「Mirai can NOW『空想⇔実装 ロボットと描く私たちの未来』」
日時:2022年7月8日(金)~10日(日)10:00~17:00
※特別企画「Mirai can NOW 」は8月31日(水)まで開催
会場:1階 シンボルゾーン

<Earth>
トークセッション「はじめる?つづける?サステナブル―高校生&大学生と語る持続可能な未来―」
日時:2022年7月9日(土)14:00~15:30
会場:3階 常設展内特設「Mirai can」ステージ
参加方法:当日先着順

<Frontier>
トークセッション「教えて! どうやってブラックホールを『見る』の?」
日時:2022年7月10日(日)13:00~14:00
会場:3階 常設展内特設「Mirai can」ステージ
参加方法:当日先着順
登壇:本間希樹氏(国立天文台教授、水沢VLBI観測所所長)

特集コーナー「未来をつくる研究ラボ」
日時:2022年7月8日(金)~10日(日)10:00~17:00
会場:5階特設「つくる」ゾーン

<「AIスーツケース」体験会>
日時:
2022年7月8日(金)15:30~17:00
2022年7月9日(土)10:30~12:00※ 13:00~14:30 15:30~17:00※
2022年7月10日(日)10:30~12:00※ 13:00~14:30 15:30~17:00※
会場:5階 常設展示ゾーン(受付は5階特設「つくる」ゾーン)
対象:「※」の回は全盲・弱視者のみ、その他の回は誰でも申込可。
定員:各回4人
※AIスーツケースの仕様により身長制限等がある
参加方法:事前申込制(空席状況により当日受け付けあり)
締切:2022年7月7日(木)17:00
申込方法:Webサイトから申し込む(先着順)

<ろう・難聴者向け展示ツアー>
日時:
2022年7月8日(金)13:00~13:40 15:00~15:40
2022年7月9日(土)13:00~13:40 15:00~15:40(手話通訳あり)
2022年7月10日(日)13:00~13:40(手話通訳あり) 15:00~15:40
会場:3階 常設展示ゾーン(受付は5階特設「つくる」ゾーン)
対象:ろう・難聴者と同伴者。1回2組まで。
参加方法:事前申込制(空席状況により当日受付あり)
申込方法:Webサイトから申し込む(先着順)

<未来を育てよう!未来缶プランター作りワークショップ>
日時:2022年7月8日(金)~10日(日)10:00~17:00 
※8日のみ13:00~
会場:3階 常設展内特設「Mirai can」ステージ横
参加方法:随時 
※先着順、各日数量限定

《大田芳恵》

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