2024卒の就活、先輩より不足しているのは「ガクチカ」

 文化放送キャリアパートナーズは、コロナ禍以降に入学した2024年卒業予定の学生を対象とした就活に関する調査を実施。先輩より不足していることは「ガクチカ」等、さまざまなことが明らかになった。

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  • (24卒)ブンナビ学生アンケート 調査概要
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  • 2024年卒ブンナビ学生調査(2022年6月)
 文化放送キャリアパートナーズは、コロナ禍以降に入学した2024年卒業予定の学生を対象とした就活に関する調査を実施。先輩より不足していることは「ガクチカ」等、さまざまなことが明らかになった。

 調査は2022年6月1日~15日、2024年春に就職希望の「ブンナビ」会員大学生と大学院生を対象に、Webアンケートにて行われた。有効回答数は656件。

 2024年に卒業予定の学生に「現在志望企業は明確か」尋ねたところ、もっとも多かった回答は「絞り込めていない」で58.7%であった。しかし、「第一志望の企業名をはっきりと言える(13.1%)」「第一志望群として数社あげられる(28.2%)」と回答した人は計41.3%であり、前年と比較して5.5ポイント増であったことがわかった。

 現状は3月とされている「採用情報解禁日」について、解禁日はいつごろがよいか尋ねたところ、もっとも多かった回答は「3年生・院1年生の9月以前(30.3%)」であり、現行通りの「3年生・院1年生の3月(21.8%)」との回答を10ポイント近く上回った。

 コロナ禍以降に入学し、特に就活に影響するような内容について、先輩の代より不足・損をしていると感じている部分を自由記述で尋ねたところ、「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)に書ける内容がない」「行動が制限されたため、経験が少なく、面接で自己PRのネタが少ない」「いろいろな情報をもっているであろう大学の先生との交流が少ないことは不便だと思う」等、行動が制限されたことによる経験不足やコミュニケーション不足等の声が多く寄せられた。

 一方、先輩の代より有利・得をしていると感じている部分については、「オンラインでの就職活動ができるため時間やお金を節約できると感じる」「インターンシップWeb説明会等が行われることで、対面の他にも選択肢が増えたこと。1日に複数受けることができ、交通費が浮くというメリットがある」「オンライン授業が増えたおかげで大学に通う時間が大幅に減り、企業の面接や説明会に参加しやすくなった」等、お金を節約し、時間を有効に使うことができたという声が多くあげられた。

 最後に「メタバース空間(3D仮想空間)とリアル空間で、コミュニケーションのしやすさの違いはあると思うか」尋ねたところ、もっとも多かった回答は「リアル空間(対面・オンライン)の方がやりやすいと思う(44.5%)」との回答で過半数に迫った。しかし、「メタバース空間の方がやりやすいと思う(15.5%)」との回答は少数であったが、「どちらでも変わらない(39.9%)」との回答も多くみられた。

 「リアル空間のほうがやりやすい」理由として、「雰囲気が伝わりやすい」「対面でないと伝わらない空気感のようなものはあると考えるから」等、空気感を大切にする声が多く、「メタバース空間のほうがやりやすい理由」としては、「アバターを通すことで容姿等関係なくコミュニケーションをとれる」「ゲーム感覚になり緊張しにくい」等の声があげられた。

 また、「どちらでも変わらない理由」としては「コロナ禍でオンラインに慣れたから」「結局は自分の意思によるものだから」等の声が寄せられ、コロナ禍により生活の中にオンラインが浸透してきたようすが浮き彫りになる結果となった。

 調査結果の詳細は、キャリアパートナーズのWebサイトより確認することができる。

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《木村 薫》

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