ユーキャン新語・流行語大賞2022「きつねダンス」他ノミネート30語発表

 今年話題となったことばを選ぶ「ユーキャン新語・流行語大賞2022」のノミネート30語が、2022年11月5日に発表された。暗い話題が多い1年だったが、「大谷ルール」「村神様」「BIGBOSS」「きつねダンス」等、野球関連の言葉が多くノミネートした。

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「現代用語の基礎知識」選「ユーキャン新語・流行語大賞」第39回 2022年 ノミネート語
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 今年話題となったことばを選ぶ「ユーキャン新語・流行語大賞2022」のノミネート30語が、2022年11月5日に発表された。暗い話題が多い1年だったが、「大谷ルール」「村神様」「BIGBOSS」「きつねダンス」等、野球関連の言葉が多くノミネートした。

 「現代用語の基礎知識」選「ユーキャン新語・流行語大賞」は、その年に発生したさまざまな「ことば」の中で、軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選出するもの。1984年の創始以来、その年の「現代用語の基礎知識」に収録された用語をベースにノミネート語を選出し、選考委員会による選考を経て12月初めにトップテン、年間大賞語を表彰している。

 「現代用語の基礎知識2023」は11月5日に刊行。戦後間もない時期から現在までの75年を振り返る創刊75周年特集や、第1回から前回・第38回までの「新語・流行語大賞」の全記録を掲載。352ページのコンパクトサイズに今年の重要ワードを集約した、今知っておきたい「新語・新事象」を読み解く1冊となっている。

 2022年のノミネート語の中で存在感を放ったのが、野球に関連する言葉。大谷翔平に関する「大谷ルール」の他、ヤクルトスワローズの村上宗隆の活躍を讃える「村神様」、史上最年少で完全試合を達成した佐々木朗希を表す「令和の怪物」、日本野球界の話題を集めた日本ハムファイターズ新庄剛志監督の「BIGBOSS」、また中毒性が話題となった同球団の応援ダンス「きつねダンス」と、日本野球界の盛り上がりが反映された。また、東北勢として初の夏の甲子園優勝を成し遂げた宮城県・仙台育英高校の須江航監督が優勝インタビューで発した「青春って、すごく密なので」も多くの共感を呼びノミネートした。

 コロナ関連の言葉は、前年の7語から減少し「オミクロン株」と「顔パンツ」の2語のみとなった。世界的に大きな衝撃を与えたロシアのウクライナ侵攻からは「キーウ」がノミネート。安倍元首相の「国葬儀」や、2023年4月設置予定の「こども家庭庁」、岸田政権発足以来ことあるごとに用いられた「丁寧な説明」、賃金が上がらない中での急激な物価上昇を指す「悪い円安」、旧統一教会にまつわる一連のニュースで関心を集めた「宗教2世」等、政治関連の言葉も取り上げられた。

 流行や世相を反映した言葉では、利用者の拡大によって浸透し始めた「オーディオブック」や、2022年4月にアニメ化され人気となった「SPY×FAMILY」、ホテル等でアフタヌーンティーを楽しむ活動「ヌン活」の他、「ヤクルト1000」「メタバース」等が選ばれた。

 「新語・流行語」は、姜尚中氏(東京大学名誉教授)、金田一秀穂氏(杏林大学教授)、辛酸なめ子氏(漫画家・コラムニスト)、俵万智氏(歌人)、室井滋氏(女優・エッセイスト)、やくみつる氏(漫画家)、大塚陽子氏(「現代用語の基礎知識」編集長)で構成された選考委員会による選考を経て、12月初めにトップテン・大賞語が発表される。


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《畑山望》

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