【中学受験2023】入試本番直前、受験生&保護者へのアドバイス(1)…SAPIX、首都圏模試、四谷大塚

 過去の記事の中から、2023年の中学入試本番直前の受験生や保護者に向けた試験直前の心構えについてピックアップし、紹介する。

教育・受験 小学生
画像はイメージです
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  • サピックス教育事業本部の本部長・広野雅明先生
  • 首都圏模試センター教育研究所長の北一成氏
  • 四谷大塚 情報本部本部長 岩崎隆義氏

 2023年2月1日、いよいよ東京・神奈川の私立中学校入学試験の解禁日を迎える。

 リセマムはこれまで、中学受験に向け取材を重ねてきた。そこで過去の記事の中から、2023年の中学入試本番直前の受験生や保護者に向けた試験直前の心構えについてピックアップし、紹介する。

SAPIX(サピックス) 教育事業本部・本部長
広野雅明氏

 広野氏は、「【中学受験2023】コロナ禍3年目は面接実施・1月受験も回復、学校選びにも「多様性」…SAPIX」の中で、「何とかなるという気楽さを必ずもっていてほしい」と言明。

 そのうえで、「今やっていることの目標は中学受験ですが、それはゴールではありません。(中略)今受験のためにやっていることは、一生の財産になるんだということは心に刻んでおいてください。受験生の皆さんへ伝えたいのは、広い世界を見渡すと、12歳で働かなければならない子もいるという現実です。世界には勉強をしたくてもできない子もいっぱいいる。勉強に打ち込めるような環境を作ってくれたご両親への感謝の気持ちを忘れず、1日1日を大事に過ごしてほしいと思います」と、試験に向かう子供たちに向けてエールを送ってくれた。


首都圏模試センター 教育研究所長
北一成氏

 北氏は、「中学受験2023】引き続き受験者増、付属校・共学化校に注目集まる…首都圏模試センター」のインタビュー時、「今年の6年生は、3年近くコロナ禍の中で勉強を続けてきました。そして最後までくじけずに入試本番までたどり着いた、それだけで十分立派です」と、子供たちの努力をねぎらってコメント。

 受験生を傍らで支え続けた保護者に、「子供は親が感じている以上にたくましいもの。もし万が一のことがあっても、親がめげなければお子さんは絶対大丈夫です」と、力強く言っていたのが印象的だった。


四谷大塚 情報本部・本部長
岩崎隆義氏

 例年とは異なり「公開取材」の形で行われた「【中学受験2023】わが子が安心して入試に挑める「併願パターン」とは…四谷大塚」のインタビューで岩崎氏は、「どんなに合格確実と言われていようが、万が一ということがあります。なにせ『12歳の入試』です。『こんなはずじゃなかった』という結果が続いてしまった場合にどうするのか。それを先回りして考えてあげるのが親御さんの役割です」と、保護者の役目を指摘。

 「もし思い通りの結果にならなかったとしても、いちばん近くで見ていた親が『よく頑張った』という一言を言えるかどうかが大事だと思うのです。もしダメだったとき、あなただったらどんな言葉をお子さんにかけてあげるでしょうか。結果がどうであれ、ずっと側で見てきたわが子に、親御さんの心からの言葉をかけてあげてください」と、保護者の持つべき心構えについて説いてくれた。


きっと何とかなる

 今年の受験生は、塾での勉強が本格化する4年生のカリキュラムが始まって早々に、コロナによる一斉休校で学校はおろか塾にも思ったように通えない状況だったはずだ。そんな中で、受験生も保護者も多くの不安を抱えながら、ここまで進んできたことだろう。

 受験で大切なのは、決して「勝ち負け」ではない。子供たちそれぞれの結果はきっと何とかなるし、これまでの過程で得たものはきっと、今後の人生の大きな糧になるはずだ。12歳の挑戦を心から応援するとともに、コロナ禍での3年間を伴走してきた保護者の皆様をねぎらいたい。

 多くの笑顔の花が咲きますように

《編集部》

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