2024年卒者採用、5年ぶりに増加…ディスコ企業調査

 ディスコは2023年1月30日~2月7日の間、全国の主要企業1万6,411社を対象に2024年卒者の採用方針、23卒採用の選考終了状況についてのインターネット調査を実施。2024年3月卒業予定者の採用見込みは、コロナ禍前の2019年卒以来5年ぶりに「増加」3割超となった。

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採用見込みの推移(全体)
  • 採用見込みの推移(全体)
  • 自社の採用活動の見通し
  • 面接の開始
  • インターンシップ新定義の認知度
  • 2月時点での充足率(従業員規模別/業界別/選考状況別)

 ディスコは2023年1月30日~2月7日の間、全国の主要企業1万6,411社を対象に2024年卒者の採用方針、23卒採用の選考終了状況についてのインターネット調査を実施。2024年3月卒業予定者の採用見込みは、コロナ禍前の2019年卒以来5年ぶりに「増加」3割超となった。

 ディスコが実施した「2024年卒・新卒採用に関する企業調査-採用方針調査」の調査時期は、2023年1月30日から2月7日。調査対象は全国の主要企業1万6,411社で、回答社数は1,209社。調査はインターネットにて行われた。

 2024年3月卒業予定者の採用見込みについては、「増加」32.8%に対し「減少」6.1%となり、5年ぶりに「増加」が3割超となった。2月調査で「増加」見込みが3割を超えるのはコロナ禍前の19年卒以来5年ぶり。今春入社予定の2023年卒採用では、採用予定数を充足できていない企業が少なくない。そのため、2024年卒採用では人材獲得競争の激化は避けられそうにないことがうかがえる。

 また、2024年卒採用の一番のテーマは「母集団拡大」が2023年卒の22.1%から31.6%へと大きく増加し、3割を超えた。2番目に多い「選考中/内定後の辞退防止」(16.5%)も、2023年卒より増加。2023年卒採用で辞退の増加に悩まされた企業も多く、新卒採用の重要な課題の1つとなっている。

 採用活動のスタンスでは、「人数の確保よりも学生の質を優先」という回答が約7割(70.9%)で、2023年卒調査(80.6%)より約10ポイント減少。その分「学生の質よりも、採用人数の確保を優先」は、3割近く(29.1%)まで増加した。

 自社の採用活動の見通しについては、「非常に厳しくなる」という回答が2023年卒調査の18.8%から41.9%へと2倍以上に増加。「やや厳しくなる」(41.9%)とあわせて 8割超(計83.8%)が「厳しい」との見方を示した。

 採用活動の開始予定時期に関し、面接開始がもっとも多いのは3月中旬(13.6%)。3月下旬(10.2%)がこれに続き、3割強(計33.4%)の企業が3月に開始すると回答した。一方で、12月以前と1月がそれぞれ2023年卒実績よりも3ポイント以上増加する等、早期の開始も目立つ。とりわけ大手企業において早く、約3割(計29.4%)が1月以前に開始していると回答した。

 2023年3月卒者(現4年生)の採用選考状況については、入社まで約2か月という時点で、採用活動を「終了した」と回答した企業は全体の77.0%。2023年卒同期調査(83.1%)を6.1ポイント下回った。また、業界別で差が目立ち、「金融」は9割(91.5%)を超えるが、もっとも低い「サービス業」は67.5%で、その差は24ポイントにのぼった。

《いろは》

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