ディスコは、2023年12月5日「2024年卒 就職・採用戦線総括」を公表した。コロナ禍からの企業の採用意欲の回復がより鮮明となった。2025年卒採用数はさらに増加する見込みで、採用予算も増える傾向にあることが明らかになった。
「2024年卒 就職・採用戦線総括」は新卒採用に関する企業調査（2023年2・5・7・10月調査）とキャリタス就活 学生モニター調査（2022年9・11月、2023年1～7・10月調査）より、2024年卒業予定の学生を対象とする、企業の採用活動と学生の就職活動および、今後の展望などをまとめたもの。
2024年3月卒業予定者に対する採用見込みを、前年（2023年春入社者）と比較する形で尋ねたところ、採用数を「増加」すると回答した企業は全体の34.4％。これに対し「減少」は 13.3％。2年連続で「増加」が「減少」を20ポイント以上上回った。また、「増減なし」が 47.5％で、「増加」企業と合わせて8割以上が前年度以上の採用数を計画している（計 81.9％）。従業員規模が大きくなるほど採用意欲は高く、従業員1,000人以上の企業において「増加」が4割を超える（42.3％）。新卒採用マーケットが大手企業に牽引される形で伸長している様子が見て取れる。業界別ではやや濃淡はあるものの、すべての業界で「増加」が「減少」を大きく上回っているのが確認できる。
2023年10月に実施した調査で2025年卒者の採用見込みを尋ねたところ、5割強（56.5％）が「今年度（24年卒）並み」と回答。「増える見込み」21.7％に対し「減る見込み」は4.1％で、「増加」が「減少」を大きく上回る。従業員1,000人以上の大企業において3割超が「増える見込み」と回答（31.8％）。すべての業界で「増える」が「減る」を大きく上回る。ディスコは「2024 年卒採用を計画数未達のまま終える見込みの企業も多く、その分、次年度で充足させたい考えから、採用増につながっているケースが多いと見られる。また、コロナ禍からの業績回復や事業拡大に伴う人員拡充のために採用数を増やす企業も少なくない。」としている。
なお、採用数の拡大に伴い、採用予算も増加する見込みで「増える見込み」（36.1％）が「減る見込み」（8.7％）を大幅に上回る。「2024年卒 就職・採用戦線総括」はディスコのWebサイトで確認できる。
