スマホ等を持つ小学生、半数近くが「低学年から」

 小学生にスマホ等を持たせている親110名を対象として行った子ども用スマホ等に関する実態調査の結果が公表された。小学生で機器を持たせている場合は早期から必要性を感じているケースが多く、また物理的なトラブルも多発していることがうかがえる。

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子ども用スマホ・タブレット実態調査「子どもにスマホ・タブレットを持たせた時期について」
  • 子ども用スマホ・タブレット実態調査「子どもにスマホ・タブレットを持たせた時期について」
  • 子ども用スマホ・タブレット実態調査「スマホ・タブレットを持たせたきっかけ」
  • 子ども用スマホ・タブレット実態調査「ランドセルの中に入れていた水筒がこぼれたことでスマホ・タブレットが水没した経験について」
  • 子ども用スマホ・タブレット実態調査「スマホ・タブレットトラブルを防ぐために、何らかの対策を行っているか」
  • 子ども用スマホ・タブレット実態調査「スマホ・タブレットトラブルを防ぐために行っている対策」

 小学生でスマホを持たせている場合は早期から必要性を感じているケースが多く、また使用者の年齢が幼いことで物理的なトラブルも多発していることが、ワランティ少額短期保険が発表した調査結果より明らかになった。

 小学生の子供にスマホ・タブレットを持たせている親110名を対象として、2023年1月23日・24日に行った子供用スマホ・タブレットに関する実態調査の結果が公表された。調査を行ったのは、スマートフォンを対象とした少額保険「スマホケ」を販売するワランティ少額短期保険。

 子供に機器を持たせ始めた年齢については、49.1%と半数近くが低学年の時点から持たせていると回答している。持たせたきっかけは、「習い事の連絡で必要になった」「子供の安全を守るのに必要だと思った」「居場所を把握したかった」「連絡が取れないために困ったことがあった」といった回答が多い。親と別行動をとる機会が多い子供について、子供の年齢が幼いほど、親子とも安心するためのツールとして子供用スマホを選んでいるといえそうだ。

 子供用スマホ・タブレットの端末トラブルは、「画面割れ」「液晶の破損」「バッテリー異常」はいずれも30%以上の対象者が経験済み。他方で「端末トラブルを経験したことがない」という回答は19.1%だった。中でも「ランドセルの中に入れていた水筒がこぼれたことでスマホ・タブレットが水没した経験はありますか」という問いについては33.6%が「何度もある」と回答。他にも機器トラブルに関する経験として落下や水没のパターンが多く寄せられた。

 機器トラブルの対策は「非常に行っている」「やや行っている」の回答が合わせて71%であり、大多数の保護者が何かしらの対策を行っているようだ。対策の内容としてはカバーや液晶保護シートがあげられ、対策を行っている78名のうち半数以上の保護者で実施している。食事・入浴中の使用を禁じたり、家では親が管理したりといった使用方法のルール作りも78名中、半数程度の保護者が行っていた。

 GIGAスクール構想による一人一台環境の中で、親が持たせるかどうかにかかわらず、スマホやタブレットに触れることが当たり前になっている現代の子供たち。コミュニケーションや情報モラルのトラブル対策は欠かせないが、精密機械としてのトラブル対策も学ぶ機会としてほしい。

《銀谷えり》

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