ネット利用、青少年は約4時間41分…低年齢層も2時間超

 内閣府は2023年2月28日、2022年度(令和4年度)「青少年のインターネット利用環境実態調査」の結果(速報)を公表した。10歳以上の小中高校生は約4時間41分、低年齢層も2時間を超え、いずれも前年度より12~17分増加した。全年齢を通じて動画視聴が多い。

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インターネット利⽤率(機器・学校種別)
  • インターネット利⽤率(機器・学校種別)
  • インターネット利⽤率(通園・在学別)
  • ⻘少年の機器の専⽤率(学校種別・スマートフォン)
  • 低年齢層の⼦供の機器の専⽤率(通園・在学別・スマートフォン)
  • 機器の専⽤率(年齢別・スマートフォン)
  • ⻘少年のインターネット利⽤内容の経年⽐較(いずれかの機器)
  • 低年齢層の⼦供のインターネット利⽤内容の経年⽐較(いずれかの機器)
  • ⻘少年のインターネットの利⽤状況

 内閣府は2023年2月28日、2022年度(令和4年度)「青少年のインターネット利用環境実態調査」の結果(速報)を公表した。10歳以上の小中高校生は約4時間41分、低年齢層も2時間を超え、いずれも前年度より12~17分増加した。全年齢を通じて動画視聴が多い。

 2022年度「青少年のインターネット利用環境実態調査」は、満10歳~満17歳の青少年(青少年調査)、青少年と同居する保護者(保護者調査)、0歳~満9歳の子供と同居する保護者(低年齢層調査)を対象に実施。2022年11月3日~12月12日の調査期間に、青少年調査3,230人、保護者調査3,276人、低年齢層調査2,088人から回答を得た。

 インターネット利用割合は「青少年」の98.5%、「低年齢層」の74.4%にのぼった。年齢ごとの利用状況をみると、通園中の乳幼児(0歳~6歳)68.1%、小学生(6歳~9歳)90.9%、小学生(10歳以上)97.5%、中学生99.0%、高校生98.9%。

 青少年がインターネットを利用する機器は、「スマートフォン」73.4%がもっとも多く、「GIGA端末」63.6%、「ゲーム」63.2%、「テレビ(地上波・BS等除く)」56.0%、「自宅用パソコンやタブレット等」48.1%と続く。GIGA端末に限定してみると「勉強」79.8%がもっとも多かった。

 一方、「低年齢層」は「テレビ(地上波、BS等除く)48.1%、「自宅用パソコンやタブレット等」38.1% 、「ゲーム機」32.5%が上位に。スマートフォンについては、74.3%が親と共用利用しているが、小学生になると専用率が上昇、専用・共用の逆転は10歳で起こっていた。

 インターネットのおもな利用目的は、全年齢を通じて「動画を見る」が総じて高い。年齢ごとにみると高校生は「動画(96.2%)」「検索(91.2%)」「音楽(91.0%)」が上位で「勉強をする」は75.6%。中学生は「動画(93.9%)」「検索(87.4%)」「ゲーム(84.9%)」が上位で「勉強をする」は71.2%。小学生(10歳以上)は「動画(88.1%)」「ゲーム(86.2%)」が上位で「勉強をする」は70.0%。低年齢層は「動画(93.4%)」「ゲーム(60.6%)」が上位にあがった。

 インターネットの平均利用時間は、青少年が前年度比17分増の「約4時間41分」、低年齢層が前年度比12分増の「約2時間2分」。青少年の内訳をみると、「高校生」約5時間45分、「中学生」約4時間37分、「小学生(10歳以上)」約3時間34分と、利用時間は年齢とともに増加傾向にある。

 家庭内のインターネットルールについては、低年齢層の子供の保護者のうち、81.1%が「決めている」と回答。子供の年齢が上がるとともに割合は増加傾向にあった。一方、学校種が上がるにつれて、「ルールを決めていない」との回答が増え、青少年と青少年の保護者の「ルールの有無に関する認識のギャップ」が広がっていくことがわかった。

 子供にスマートフォンを利用させるうえで保護者が行っている取組みは、フィルタリング(43.6%)がもっとも多く、利用してもよい時間や場所を決めて使わせている(38.9%)、対象年齢にあったサービスやアプリを使わせている(38.7%)が上位にあがった。小中学生では9割以上、青少年全体では84.9%の保護者がいずれかの方法で管理を行っていた。

《川端珠紀》

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