中学受験、最初に考えたのは「母親」が半数

 栄光ゼミナールは2023年4月20日、私立・国立中学校を受験した受験生とその保護者を対象にした「受験生アンケート」の結果を公表した。中学受験を最初に考えたのは「母」が半数を超えたが、約4分の1の家庭では、「子供本人」がきっかけで、中学受験を検討していた。

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中学受験を最初に考えたのは誰か(保護者)
  • 中学受験を最初に考えたのは誰か(保護者)
  • 志望校や併願校等、受験についての選択はおもに誰が決めたか(保護者)
  • 志望校を決定したのはいつか(受験生)
  • 志望校・受験校を選ぶ上で、学習面以外について重視した点(受験生・保護者)
  • 受験とはどのようなものだったか(受験生・保護者)
  • 受験を乗り越えるうえで精神的な支えになってくれたのは誰か(受験生)

 栄光ゼミナールは2023年4月20日、私立・国立中学校を受験した受験生とその保護者を対象にした「受験生アンケート」の結果を公表した。中学受験を最初に考えたのは「母」が半数を超えたが、約4分の1の家庭では、「子供本人」がきっかけで、中学受験を検討していた。

 調査は、栄光の教室に在籍し、私立・国立中学校の2023年度入試を受験した受験生とその保護者(受験生251人、保護者290人)対象に実施。期間は2023年1月11日~2月25日、インターネットを利用して行われた。

 保護者に対し、中学受験を最初に考えたのは誰かを聞くと、もっとも多かったのが「母」(52.8%)となった。ついで「子供本人」(23.4%)、「父」(20.7%)だった。最初に「母」が中学受験をしようと考えた家庭が多いものの、約4分の1の家庭では、「子供本人」がきっかけで、中学受験を検討したことがわかった。

 また、志望校や併願校等、受験についての選択は、48.3%の保護者が「子供本人」と回答した。中学受験を最初に考えるのは子供よりも保護者の方が多いが、中学受験を決めてからの学校選びは、受験生本人が主体となって決めていたようだ。

 受験生に対し、志望校を決めた時期を聞くと、「小5」(35.1%)がもっとも多く、「小6の夏休みに入る前」(27.9%)、「小6の夏休み以降」(26.7%)と続いた。受験生になってから志望校を決定する受験生が約半数いるが、模試の結果も考慮しながら最終的な志望校を決めているのではないかと考えられる。

 志望校・受験校を選ぶうえで、学習面以外について重視したポイント(複数回答)について聞くと、受験生は「クラブ活動が充実」(48.2%)で、保護者は「通学が便利」(58.3%)がもっとも多かった。また、受験生・保護者とも「在校生の雰囲気」を重視していることがわかった。受験生は「制服」「文化祭等の学校行事が盛ん」「クラブ活動が充実」等、6年間の学校生活や行事も重視した志望校選びを行っているようだ。

 受験生と保護者に、「受験」とはどのようなものだったかを聞くと、受験生の回答でもっとも多かったのは「(子供の)学力の向上に役立った」(57.4%)だった。保護者は、「(子供の)精神的成長に役立った」(77.6%)がもっとも多かった。「(子供にとって)受験勉強は苦しかった」「(子供の)自由な時間が減って苦しかった」等の意見も見られるものの、受験生・保護者とも、中学受験を肯定的に捉えていることが明らかとなった。

 さらに、受験生に、受験を乗り越えるうえで精神的な支えとなった人を聞いたところ、「母」(78.5%)がもっとも多く、ついで「塾の先生」(68.1%)と、受験生にとって周囲の大人が支えとなっていることがわかった。また、「塾の友達」も57.0%と半数以上の受験生が支えになったと回答しており、「志望校合格」という同じ目標を持つ塾の友人も、受験生にとっては大切な存在だったようだ。

《田中志実》

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