大学入試センターは2023年4月18日、2024年度（令和6年度）大学入学共通テストにおける受験上の配慮について公表した。拡大文字問題冊子（22ポイント）は、文字の標準書体をUD（ユニバーサルデザイン）フォントのゴシック体に変更。リスニングの音声聴取方法には「補聴援助システムの持参使用」を追加する。「受験上の配慮案内」は7月中旬に公開予定。
2024年度大学入学共通テスト（以下、共通テスト）は、2024年1月13日と14日に実施。「令和6年度（2024年度）大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項」は、6月ごろに発出予定。
共通テストでは、病気・負傷や障害等のため、受験に際して配慮を希望する志願者に対し、個々の症状や状態等に応じて申請に基づく審査のうえ、配慮を行っている。今回、2024年度共通テストの受験上の配慮について、2023年度（令和5年度）からのおもな変更点を公表した。
2024年度共通テストでは、拡大文字問題冊子（22ポイント）の文字の標準書体について、UD（ユニバーサルデザイン）フォントのゴシック体に変更する。大学入試センターでは、変更後の文字のイメージも公開している。
なお、数式や化学式、図、表、写真等に記載されている文字および脚注等、一部の文字は必ずしもUDフォントのゴシック体にはならない。また、拡大文字問題冊子（14ポイント）における文字の標準書体は、従来のゴシック体となる。
リスニングの音声聴取方法には、「補聴援助システムの持参使用」を追加する。「補聴援助システムの持参使用」を希望する場合は、受験上の配慮の申請前に在学している学校や共通テスト利用大学で、ICプレーヤーとの接続等を確認する必要がある。
詳細は、7月中旬公開予定の「受験上の配慮案内（障害等のある方への配慮案内）」で確認できる。大学入試センターでは、共通テストの受験上の配慮に関する事前相談を随時受け付けている。疑問や質問等は、できるだけ早めに大学入試センター事業第1課に問い合わせてほしいとしている。電話での問合せが難しい人専用FAXもある。
