【高校受験2024】千葉県公立高、デジタル採点システムや採点休業日を導入

 千葉県教育委員会は2023年7月19日、2024年度(令和6年度)千葉県公立高等学校入学者選抜の改善策について公表した。選択問題をマークシート式にする、デジタル採点システムによる記述問題の2系統採点の実施、採点のための臨時休業日を認めるなど、採点体制の改善を図る。

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令和6年度 千葉県公立高等学校入学者選抜の改善策について
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  • デジタル採点システムのイメージ

 千葉県教育委員会は2023年7月19日、2024年度(令和6年度)千葉県公立高等学校入学者選抜の改善策について公表した。選択問題をマークシート式にする、デジタル採点システムによる記述問題の2系統採点の実施、採点のための臨時休業日を認めるなど、採点体制の改善を図る。

 千葉県では、2023年度公立高校入試の学力検査において98校で計933件の採点ミスがあり、受検者6名を誤って不合格とする事態が発生。2022年度入試の答案が保存されていた4校の再点検においても3校で計40件の採点ミスが発覚するなど、県全体で採点ミスが大きな問題となっていた。

 千葉県教育委員会は、採点・点検の体制・手順・方法などを調査し、採点の誤りの原因を徹底的に究明したうえで、今回、再発防止対策となる5つの改善策を公表した。

 おもな改善策として、学力検査の選択問題はマークシート式による解答とし、採点にはデジタル採点システムを導入。選択問題は自動採点となり、記述問題はデジタル採点システムで読み取った解答をパソコン上で採点する流れを2系統で行い、2つの採点結果をデジタル採点システムで突き合わせて採点誤りがないかを確認。不一致があった場合は再度採点を行う。

 また、採点を担当する教員らが集中して採点を行える環境を整える方策の1つとして、各高校からの希望に応じて採点・点検を行うための臨時休業日を追加で届け出ることを認める。採点・点検は原則としてすべての高校で同一の方法で行い、合否のボーダーライン付近の答案については点検を実施する。

 千葉県教育委員会では、今後、受検予定者に対し解答用紙のサンプルを早い時期に公表する予定。採点に関するマニュアルを作成し、すべての公立高校に向けて採点方法と点検方法を具体的に示すとしている。

《畑山望》

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