千葉県、インフルエンザで今季初の学級閉鎖…患者急増

 千葉県内の小学校・高等学校において、2023年9月7日に今シーズン初となるインフルエンザの集団発生による学級閉鎖が行われたことが、千葉県健康福祉部疾病対策課の発表で明らかになった。例年より早い時期の患者の増加傾向を危惧し、感染予防策の徹底を呼びかけている。

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2020年~2023年第35週までのインフルエンザの定点あたり報告数の推移
  • 2020年~2023年第35週までのインフルエンザの定点あたり報告数の推移
  • インフルエンザの流行について(令和5年9月8日)

 千葉県内の小学校・高等学校において、2023年9月7日に今シーズン(2023~2024年シーズン)初となるインフルエンザ(インフルエンザ様疾患を含む)の集団発生による学級閉鎖が行われたことが、千葉県健康福祉部疾病対策課の発表情報で明らかになった。例年より早い時期の患者の増加傾向を危惧し、感染予防策の徹底を呼びかけている。

 学級閉鎖の措置をとったのは、習志野市の公立小学校と館山市の公立高校。小学校では、発熱やのどの痛みなどの症状により4年生の同クラス8名が罹患。高校では、発熱などの症状により3年生の同クラス6名が罹患したことから、いずれも該当の1クラスについて学級閉鎖の措置をとった。閉鎖期間は9月7日から8日。

 千葉県では、2023年第35週(8月28日から9月3日)の県内におけるインフルエンザの定点あたりの患者報告数が「4.20」人となり、流行入りの目安値を大きく超えた。

 全国の感染症発生動向調査(第35週:8月28日から9月3日/速報)によると、沖縄県(508例、定点あたり報告数9.41)、宮崎県(287例、定点あたり報告数4.95)、三重県(314例、定点あたり報告数4.42)の患者数が多く、全国的にも増加がみられる。近隣都県では、東京都(1,225例、定点あたり報告数2.96)、埼玉県(735例、定点あたり報告数2.83)、神奈川県(1,005例、定点あたり報告数2.74)、茨城県(301例、定点あたり報告数2.51)の発生状況となっている。

 千葉県は、例年より早い時期からすでに患者が増加傾向にあることから、家庭、保育所、幼稚園、学校などにおいて感染予防策を徹底するよう呼びかけを行い、Webサイトにインフルエンザに関する情報や予防策を掲載。手洗いや咳エチケットで予防を心がけるとともに、体調管理に気を付け、早めに予防接種を受けるよう勧めている。なお、例年、ワクチン接種は10月から11月ごろに接種可能となる。

《畑山望》

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